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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
HN:
らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


メールアドレス
yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
◇を@に変えて下さい
当ブログ内のSSは無断転載禁止です。 恥ずかしいので止めて ^^;
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私の中で、だんとつの書きやすさを誇る「すずアリCP」
はたして、どこまで単一CPで頑張れるのかな?

(・w・) どーでもいいから、はよ書けや

そのとおりで御座います


すずアリ テーマ:ループ
終わりのある物語
終わりのなき物語
あなたが歩んでいる道は、どちらにつながっているのでしょうか?

あれだけ見事に咲き誇っていた花が散ってしまい、今では葉桜となっている並木道。
春とは言えど、桜の花のなくなってしまったこの道は、人通りが少なく、アタシ達の散歩コースとして復活した。
「それにしても、ころころと姿を変えて自然も結構忙しいわね」
「そうだね。特に日本みたいにきちんと四季のあるところでは尚更だろうね」
1年が4つに別れ、さらに春だけでも分かれている。
細かく、刻まれ。同じ時は2度と来ないのだと教えてくれる。姿を常に変えながら、そんなことを教えてくれている。
「けど、桜みたいに綺麗な物は、ずっと残っていてもいいのにね」
「あら、すずかにしては我侭ね」
「うふふ、そうかな? だけど、素敵だと思わない?」
1年中咲き誇り、その綺麗さをアタシ達に示し続ける。
散ってしまっても、すぐに花を咲かせる桜。
「素敵かもしれないけど、有り難味がなくなるわよ」
桜が綺麗なのは認める。そこに異論は何もないわ。
だけど、1年中咲き誇っているのは少し違うと思う。
「ずっと傍にあれば、その美しさに人間は飽きてしまうわ。今みたいに春を待ち遠しく感じる事もなくなるでしょうね」
「うーん、そっか。綺麗な物は綺麗だけれど、慣れてしまったら今ほどの感動はなくなっちゃうかもね」
中には美しい物は美しいって、1年中傍にあろうとも関係ないって、そういえる人もいるだろう。
ただ、そんな人は極少数だ。大半の人は美しさになれ、今ほど騒ぐ事はなくなってしまうだろう。
――まぁ、今現在も、桜の美しさに見惚れている人なんて、殆どいないのかもしれないけどね。
「何事にも始まりと終わりがある。だからこそ、その美しさは輝くのよ」
「そっか……。そうだよね」
始まるがあれば、終わりが訪れる。それが覆される事のないルール。
「ねぇ、私達の恋愛にも終わりがあるのかな?」
「ん? どういう意味よ、それ」
「ううん、深い意味はないんだけどね。前に言っていたゴールと一緒のような感じ」
ゴール? えーと、幸せのゴールってやつだったかしら?
どこに恋愛のゴールがあり、それはどんなことなのか?
そんな質問だったわよね。
「そう。けど、今回はゴールなんかよりもとても簡単な話よ」
「そうなの? 私には全然分からないよ」
すずかとの恋愛に悩み、時には涙を流した。
そんな時にアタシの中に響く声は、すずかへの罪悪感で溢れ、自身を否定する物が殆ど。
ただ、それを否定しない限り、すずかへの愛を示し続けない限り、アタシの恋は実らなかったから。
だから、アタシにとってこの答えは簡単よ。
「あるわよ。アタシ達の恋にも、終わりがあるわ」
「そうなんだ。終わりがあるんだね」
「そうよ。悲しむ必要のない、中々笑える終わりが存在するわ」
アタシ達の恋にも終わりが存在する。それ自体は、変えようのない事実であり、どうしようもないこと。
だから、それを変えるのではく、アタシ自身の考え方を帰れば良いのよ。
「アタシの恋は常に終わりを迎えているわ」
「あれ? それ、私は笑えば良いのかな?」
「鼻で笑っても良いわよ? アタシがどれだけ惚れっぽいのか、それを知って転げまわっても良いわ」
口にするのは中々に恥ずかしい。胸のうちにしまって置きたかった。
だけど、すずかが求めるのなら見せてあげる。これがアタシの答えだって、示してあげるわ。
「アタシの恋は、新しいすずかを見つける度に終わっているの。新しい表情、新しい言葉、新しい感情。それら全てが、アタシの恋を終わらせていくわ」
「……そっか。アリサちゃんらしいね」
「でしょ? 中々に笑える話よ」
すずかの傍にいるから、そずかが傍にいてくれるから。常に、新しいすずかに出会える。
笑っていても、怒っていても、泣いていても。ただ、傍にいてくれる時でも、すずかは常に変化している。
「アタシは新しいすずかを見つける度に、恋をする。そして、1つ前の恋が終わりを告げる」
「好きになる度に、その深さを知る度に。それなら、私も同じだね」
「それは光栄ね」
簡単な話だ。
アタシはすずかに惚れ続けている。その瞬間のすずかに、2度と会うことの出来ない、その瞬間だけに存在するすずかに惚れ直す。
だから、1つの恋が始まり、1つの恋が終わる。
不思議な話かもしれないけど、これが1番分かりやすかったのよね。
「ありがとう、アリサちゃん」
「どういたしまして、お姫様。これくらい、お安い御用よ」
アタシは、アタシのお姫様を笑顔にする為なら、少しは頑張れるのよ。
覚えておいてくれると、嬉しいわ。

――さぁ、行きましょ。未来がアタシ達を待っているわ。

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