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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
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はい、お久しぶりでございます。らさです。
転職の準備とか、引越しの準備に追われております (・w・)ツカレタォ

さて、久しぶりの1HSSです。
今回のテーマは「ドレス」。
いや、ホントどーよ?的なテーマですが気にしないで下さい。
レパートリーが狭いんですよ orz

まぁ、定番ともいえる【すずアリ】なので……


因みに、8月下旬~9月上旬に仙台へ引っ越します
岐阜からはおさらばな訳ですが、関西へ行くのが難しくなりますね☆
……「すずか×フェイト」ってだめですかね? 可愛いからアリだと思うんですが







「アリサちゃん、とっても可愛いよ」
「そ、そう? すずかがそう言ってくれるなら、これも良いのかな?」
アタシは身にまとっているのは、淡いピンク色をしたドレス。
フリルまみれのロリータファッションで、正直アタシには似合わないと思っていた。
けど、すずかが可愛いって言ってくれるなら、問題はない。
「やっぱり、アリサちゃんは何を着ても似合うねー」
「そんなわけないでしょ。おだてても、何もでないわよ?」
「えー、本当にそう思っているんだよ?」
分かっているわよ。すずかからの褒め言葉には、嫌味もおだても入っていないことぐらい。
ただ純粋に、心から思っている言葉を発しているだけ。
まぁ、恋愛という名のフィルターは全力でかかっているんでしょうけど、それはアタシも同じだからお相子。
というか、惚れている相手なのよ? 綺麗に見えて、当然でしょ?
「それにしても、何でも似合うってことはないわよ?」
「んー、とりあえず、今まで着てもらった服は全部似合っていたよ?」
何故か、アタシの部屋で開かれているファッションショー。
モデルはアタシだけ。そして、審査員はすずか。
ただし、審査内容は激甘で褒め言葉しかもらえない。
勿論、それはそれで嬉しいんだけど、これだと参考にならないでしょ?
「素材が良いと、何着ても似合うんだよ……はぁ、幸せ」
今度のデートに着て行くドレス。それを選んでもらおうと思っていたのに。
ちょっと甘かったかしら?
すずかったら、1人で悦にはいちゃって全然参考にならない。
「幸せなのは分かったけど、何もでないわよ?」
口ではこんなこと言っているけど、内心では小躍りしたい気分だった。
アタシだって恋する乙女。愛しい人に褒められれば、それだけで嬉しいのだ。
自分でも単純だと思うし、もう少し落ち着くべきだとは思うけど、どうしようもない。
それに、努力お重ねている容姿について、べた褒めされているのだ。喜ぶなという方が無理でしょ?
すずかの隣に並んでも引けをとらないように、毎日磨きをかけているんだから。
「私はアリサちゃんが可愛いから、何もいらないよ」
あー、もう。そんな幸せそうな顔しないの!
アタシがなんとか落ち着こうと、全力で理性を働かせているのに、どうしてこう……そんなに無防備なのよ。
ガチガチに緊張してほしいなんてことはないけど、ちょっとは警戒していても良いんじゃない?
もうアタシ達は、何も知らない子供ではない。
すずかを好きになり、愛し、求めることを覚えてしまった。
好きな人に求めてもらう。その快感を、この身で味わってしまったのだ。
「それにしても、随分と散らかったわね」
けど、今はお昼。そんなことを話題に上らせるのすら早すぎる。
そう感じたアタシは、別のコトに話を振り、邪念を振り払う。
すずかが可愛いからって、上気した頬に触れたいからって、それはないでしょ?
「うん、お片づけはちゃんとしないとね」
手当たり次第に衣装を引っ張り出し、即興でコーディネートする。
そんなことを繰り返したせいで、おもちゃ箱をひっくり返したような有様だ。
はぁ、さっきまでは楽しかったのに、片付けとなるとテンションも下がるわね。
「きたこともない服もあったし、それなりには楽しめたわね」
テンションが下がれば、暴れる本能に首輪をつけるのも楽になる。
どうせ今夜には悶々とするだろうし、今から悩む必要は――いや、それ以前に考えるのを止めた方が良さそうね。
これじゃ、丸っきりエロ親父じゃないのよ!





「あ……そっか、忘れてた」
「あら? どうかしたの?」
片づけが粗方終わり、次は何をしようか悩んでいたアタシ。
その耳に、すずかの可愛らしい声が飛び込んでくる。
柔らかくて、温かい声。その中に困惑が混じっている。
「えーとね、アリサちゃんに着けて貰おうと思って持ってきたのに、忘れてたものが……」
「歯切れが悪いわね。一体、何を持ってきたの?」
時々、すずかはアタシが思いつかないようないたずらをしてくれる。
今回もその一環として、何かを準備してくれていたのだろう。
それにしても、準備したものを忘れてしまうなんて、すずからしくないわね。
「うん、ちょっとしたアクセサリーを持ってきたんだけど、アリサちゃんが可愛いから忘れちゃった」
……言われ慣れてしまったけど、結構恥ずかしいのよ?
そんなに面と向かって、言わないで頂戴。思わず、固まってしまったわ。
「はぁ、忘れた理由は良いとして、どうせだから出しなさいよ」
「え? コレつけてくれるの?」
「どうせだから、ソレもつけてみれば良いんじゃない?」
幸いにして、着替えてはいないから、アタシはドレスを着たままだ。
折角すずかが用意してくれたんだし、身に着けてみたい。
「なら、ちょっと目を瞑ってもらえるかな? 私がつけてあげるよ」
「そうなの? まぁ、良いけど」
アクセサリーをつけるのに、目を瞑る必要があるのかしら?
ホント、何を持ってきたのよ?
「うふふ、これで良しっと。可愛いよ、アリサちゃん」
「いや、何かする度に言われるのは恥ずかしいから、そろそろ勘弁して」
頭の上に何かが乗っかった感触。
ヘアバンドみたいな感じだし、リボンでもつけたのかしら?
すぐそこに姿見があるし、確認すれば――
「すずか、コレはネコミミかしら?」
「うん、そうだよ♪」
いや、確認するまでもなかったんだけど、一応ね。
というか、なんでドレスにネコミミなのよ?
いや、それ以前に、ネコミミをつけたまま歩き回るの?
アタシ、デートの為の服装を選んでいたはずなんですけど!
「ほら、私がイヌミミをつければお揃いでしょ?」
「いや、そういう問題じゃないでしょ?」
これはやりすぎだと、そう文句を言おうとして、振り返ったのが失敗だった。
確かにイヌミミって単語は聞こえたし、ソレが何を指すのか理解していたはずだ。
それでも、それにしても、その格好は反則よ。
「すずか、アタシが前どうなったか覚えているわよね?」
以前にも1度だけ、すずかがイヌミミをつけていたことがあった。
あの時、すずかを見たアタシは壊れてしまった。
理性が崩壊し、本能が求めるままに、すずかを可愛がった。
思い出すだけでも真っ赤になってしまいそうな、そんなセリフを囁き。
思い出すだけでも逃げたくなってしまうような、そんな求め方をした。
「勿論、覚えているよ。あの時のアリサちゃんも、とっても可愛かったんだから」
アタシとしては、甘美だけど封印しておくべき出来事。
それなのに、すずかにとっては素晴らしい思い出になってしまっていたのだろう。
「それにほら、今はアリサちゃんだってネコミミつけているから、一緒だよ」
「いや、一緒とか。そんな問題じゃないわよ!」
不味いわね。胸の内で、欲望がどんどんと大きくなっているのが分かる。
すずかを抱きしめたい。すずかにキスをしたい。
壊れる寸前まで、アタシを刻み付けたい。
そんな、叶ってはいけない思いが渦巻いている。
まったく、アタシも進歩がないわね。
「あれ? 襲ってくれないの?」
「ふっふっふ。そんなことだろうだとは思っていたわ」
後一歩。僅かでも踏み出してしまえば戻れなくなる。
そんなギリギリのところで、アタシの理性は持ちこたえた。
すずかが愛しい。すずかが欲しいからこそ、我慢したい。
欲望に任せるのではなく、アタシの意思で、理性を残したまま愛したい。
「私、アリサちゃんになら何されても良いのに」
「そんなこと言われて襲い掛かるほど、アタシは甘くないわよ? ちょっとは成長しているんだから」
危ない、今のはホントに危なかった。
僅かに残っていた、ギリギリで留まっていた理性が吹き飛ばされかけた。
くぅ、悔しいけど、駆け引きではすずかには勝てないのかしら?
「それなら勝負だよ、アリサちゃん」
「ん? 勝負って何するのよ?」
まさかこの格好で、このタイミングでそんなことを言われるとは思っていなかった。
「ギリギリまで近づいて、見詰め合うの。その状態から、キスしてしまった方の負け」
「何、我慢退会ってわけ? 良いわよ、やってやろうじゃないの」
すずかの目を見つめて、そのままいれば良いだけでしょ?
キスさえしなければ良いなら、楽勝じゃない?
「ふふ、そう簡単にいくかな?」
熱っぽい頭を抑え、吸い寄せられるようにすずかの前に座るアタシ。
このままキスをしなければ良いんでしょ?
すずかをじっと見つめて、キスさえしなければ……。





その後どうなるのか?
勝負に負けるのはどちらか?
今思えば、考える必要すらなかった。
すずかと至近距離で見詰め合って、そのまま何もしない。
そんな我慢が出来るほど、アタシは大人ではない。
すぐに白旗を揚げて、いつも通りの展開が待っていた。
「ホント、すずかには勝てないわね」
アタシが引っ張っているはずなのに、振り回しているのはアタシなのに。
いざという時は、すずかに頼ってしまう。
でも、以前ほど嫌な気はしない。
このままではダメだけど、急激に変わろうとは思えない。
自惚れて、惚気ているのは自覚している。
それでも、すずかが愛してくれているのがアリサ・バニングスである限り、アタシはアタシらしく生きる。
アタシに出来るやり方ですずかを支え。アタシだけのやり方ですずかと付き合う。
無理をすればどこかにひずみが生じるから。アタシが無理をしてしまえば、すずかを苦しめるから。
アタシはアタシのままでいる。
「約束、したから」
すずかとの約束。あの日誓った、ただ1つの戒め。
アタシは、これからもソレを守り続ける。
すずかの傍にいて、一緒に笑う為に。
アタシと、すずかの幸せが一緒のところを目指す為に。

――これからも、よろしくね。
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