心に響く、不協和音

梓×紬　個人的なジャスティｽです
どうにか、もうちょいと、世界観を広げたいCPです

と、個人的な感情はどーでもいいのですが
好きなCPこそ、上手に書きたいもの
誰か筆力を分けてくださいぃぃぃ



梓×紬　心に響く、不協和音　です
あずにゃんの独白系です

迷走して、転んで、起き上がれなくなる
それでも消せない気持ち
どうすれば良いと言うのでしょうか？

むぎ先輩、大好きです。心の底から愛しています。
好きです。大好きです。好き過ぎます。
私の中で荒れ狂い、猛威を振るっているこの気持ち。
私という器から、溢れ出してしまいそうなこの想い。
どうすれば良いのでしょうか？　どうすれば抑えておけますか？
姿を見かければ心がざわつき、じっとしていられません。
声を聞けば胸が高鳴り、締め付けられるように苦しいです。
先輩のことを考えるだけで、心が落ち着きをなくしてしまいます。
飛び跳ねて暴れまわって、私をおかしくします。じっとしていられなくなるんです。
この想い、伝えてしまっても良いですか？　先輩の耳に、届けても良いですか？
叶わなくても、伝えたいんです。
「でも、それは出来ませんね」
もし、私が伝えれば、むぎ先輩は笑ってくれるでしょう。
ありがとうと、言ってくれるでしょう。
けど、その笑顔の裏には激しい葛藤がある。私の心以上に荒れる、葛藤があるでしょう。
優しいむぎ先輩のことです、どうすれば私が傷つかずに済むのか、必死に考えてくれますね？
どうやって伝えれば、私の傷を軽く出来るのか、必死に考えてしまうでしょう。
ダメだって、そう言ってくれれば終わるだけなのに。恋愛対象にならないって、拒絶してもらえば終わるのに。
それを良しとしないはずです。
「だから、伝えられないんですよ」
私は、むぎ先輩を困らせたいわけではありません。
笑顔でいて欲しいんです。
私は、むぎ先輩を困らせたいわけではありません。
ただ、微笑んで優しくして欲しいんです。
「だから、伝えてはいけないんです」
今まで通りに優しく、今まで以上に親密に。
そんな関係、妄想以外ではありえないんですよ――

　　　　　◇

私が男の子であれば、許されたのかもしれません。
女の子同士の恋愛が普通であれば、許されたのかもしれません。
そう言った環境でなら、私の恋愛は許されるのでしょう。
「けど、いまこの国ではダメです。私の恋は認められないんです」
私から、むぎ先輩へ向かう気持ち。私が、むぎ先輩へ向けている想い。
それが許される環境ではありません。許される、そんな環境ではないんです。
「諦めなきゃ、いけないんですよね」
私がむぎ先輩を好きになれた気持ちを。
私が、むぎ先輩を愛してしまったと言う事実を。
消さなくてはいけない。
「迷惑、かけたくありませんから：
私のせいで、むぎ先輩を苦しめるのは嫌です。
好きな人が苦しんだり、辛い思いをするのは嫌です。
でも、だからといって、この気持ちを消してしまうのは嫌なんです。
私の気持ちを、なかったことにしてしまうのは嫌なんです。
「私は、どうすれば良いんですか？」
むぎ先輩を傷付けるのは嫌。
でも、この気持ちを消してしまうのも嫌。
いけないことだって知っていても、分かっていても嫌なんです。
「どうして、こんなにも難しいんでしょうか？　私は、むぎ先輩が好きなだけなんですよ？」
そう、私はただ好きなだけ。傍にいたいと、そう願っているだけ。
それすら、許されないんですか？
「気持ちを伝えなければ良いんですか？　好きだって言わなければ良いんですか？」
思っているだけ、想いを秘めているだけなら許されますか？
許されたとしても、私の心はそれに耐えられるのでしょうか？
耐えれたとしても、私は笑っていられるのでしょうか？
むぎ先輩と一緒に、笑うことが出来るのでしょうか？
「出来るわけないじゃないですか」
自分の気持ちを、押し殺して。自分の想いを、押し潰して。
そんな辛いことを経験して笑っていられる程、私は強くありません。
その後で、むぎ先輩と一緒に笑う私なんて、想像も出来ません。
「……結局、どうすれば良いんでしょうね？」
決心して、告白すれば良いんですか？
むぎ先輩を傷付けて、むぎ先輩の心に土足で踏み込んで。
そんなので笑ってもらって、嬉しいと思えるわけがない。
諦めて、涙を飲んで、我慢すれば良いですか？
いつかこの気持ちは消える。私は強いから大丈夫。
そう思い込んで、気持ちを消す努力をすれば良いんですか？
「分かりません。分かりたくありません」
今のままも辛いです。とても辛いです。
けど、動いた先に光があるとは限りません。
動いても逃げても、痛みしかありません。

――誰か、助けて下さい