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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
HN:
らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
◇を@に変えて下さい
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私の手にある力は小さい
誰も救えないし、誰にも届かない

はい、そんな感じで 皆様こんにちは
挫折の上にも挫折はある、らさでございます。

寒いですね、ついでに風も強いです
こんな日はPC前で、眠りたいぃぃ


けいおん! 梓×紬 「テーマ ぬくもり」です
個人的によくある”症状”を写してみようとしたんですが、うまくいかないものですね

1人でいること、1人であると認識してしまうこと
それは孤独への片道切符

お暇でしたら、ご覧になってくださいな~



ザーザーと耳元を通り過ぎていく音。
足元で跳ね返り、私の体を濡らし続ける飛沫。
まぁ、シャワーを浴びているわけで、当然なんですが……。
「ぬるく感じるのは、何故でしょうか?」
いつもと同じ温度のはずなのに、どこかぬるく感じる。
いや、正確には少しだけ冷たいような、そうでもないような。
何故でしょうか? 寒い日のシャワーは楽しみなはずなのに。
「あれ。何、これ?」
寒い? いや、冷たい。
浴びているシャワーだけは温かいのに、氷に閉ざされていくような錯覚に囚われる。
身体の奥から冷たさが溢れ出し、私の体だけが冷えていく。
「あぅ……」
どうして、何で寒いの?
体は十分に温まっているはず、それなのにどうして寒いの?
分からない、寒さの原因が分からない。
冷たいよ。寒すぎるよ。
「湯船につかれば、治るでしょうか?」
誰もいないのに話しかけ、嫌がる体を無理矢理動かす。
大丈夫、お湯につかれば温かくなるはず。
冷えた体も、心だって温かくなるはずだから。


     ◇


「――だめ、ですか」
ぼそっとつぶやいたはずなのに、意外なほどに響く声。
その声に体が震えだし、寒さが増していく。
風邪でしょうか? 熱でもあるんでしょうか?
けど、そんな寒さではありません。体の中心が、心だけが寒い感じなんです。
薬や注射で治せる様な、そんな感じはありません。
「どうして? 外にいる時は寒くなかったのに」
雪が降りそうなほどに寒く、風も強かった今日。随分と体は冷えました。
けど部活が終わり、先輩達と帰っている時は、こんな寒さなかった。
心が冷えて、泣きそうになって、震えてしまう。こんな寒さ、なかったのに。
「どうして、寒いんでしょうか?」
お湯につかり、汗もかき、十分に温まっているはずなのに。
寒さは痛い程に強くなってきます。どんどんと、痛みが奥に伝わってきます。
「どうして、こんなに冷たいの?」
寒さの原因も、冷たさの原因も――1つだけしか思いつかない。
解決しようのない、どうしようもない。そんな1つだけしか思いつかない。
寒くて、冷たくて、凍えてしまいそうになる。
あの人が傍にいないだけで、あの人の声が聞けないだけで、私の心は寂しさで凍えてしまう
「むぎ先輩」
私に元気をくれて、笑顔を見せてくれて、暖めてくれる人。
勿論、恋人でもないし、一方的に憧れているだけだけど。それでも、寂しさを感じている。
「私、意外と贅沢だったんですね」
好きなだけの人、先輩と後輩。ただそれだけの関係なのに。
いつ、どんな時でも、傍にいて欲しいと願っているのでしょう。
見えないように、見ないように気をつけていても、ふとした時気付いてしまう。
私は、むぎ先輩のことが好きで、いつでも傍にいたいんだって。
あの笑顔の傍にいて、あの声をずっと聞き続けて、幸せの中にいたいんだって。
温かいひだまりのような、先輩を感じていたいんだって。
「どうしようもないのに、高望みしているんですね」
憧れているだけで、行動を起こしていない。
思っているだけで、口に出したこともない。
それなのに、何が変わると言うのでしょうか?
思っているだけで、勝手に変わってくれるなんて、そんな都合の良い話あるわけないんです。
夢と現実。その区別ぐらい出来ますよ。
「それでも、願ってしまうんでしょうね」
思うだけは勝手。願うだけなら、私の勝手。
そんなふうにすら考えてしまう。
努力をせずに、行動すらせずに、最善の結果のみを求めている。
そんな状況で、何を得られると言うのでしょうか?
「それでも、この想いが消える事はないんです」
冷静に現実を認め、諦めてしまった私。夢だけを語り、妄想に浸る私。
そのどちらにも、夢を叶える権利なんてない。
むぎ先輩と恋仲になりたいなんて大それた夢、這いずり回ってでも努力する私にしかつかめません。
諦めることなく自分の思いを貫き、その上でむぎ先輩を惚れさせる。
好きだから、大好きだから、惚れてもらわないと始まらない。
「しっかりと、計画を立てるしかないですね」
寂しさに震えているだけでは、何も得られません。
夢に逃げ込んで泣いているだけでは、何も成せないんです。
自分の夢は自分で叶えるもの。努力はいつか報われると、そう信じて続けるしかないんです。
のんびりと、ゆっくりと、そんなふうに構えていては何も掴めない。
「夢は夢です。けど、努力すれば現実に近づきます」
どんなに不可能に思えることでも、やってみるだけの価値はあるはずです。
私の気持ちが潰えない限り、努力するだけの価値はあるんです。
「目指している先が、幸せだなんて。私には勿体無い気もしますけどね」
夢に相応しいだけの人間に。むぎ先輩に見劣りしないだけの人間に。
私は、必ず成長して見せます。

――むぎ先輩、覚悟して下さいね

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