【ドキプリ】花咲く言葉【ありまこ】

タイトル、意味ないです。
そして、久しぶりに短いです。

ありまこ　花咲く言葉　Upです。

お嬢様が素直になれば、話が短くなる不思議☆　
さて、次の話が結構大変そうですが……がんばってー

　わたしが本当に望んでいるものは、何でしょうか？　そして、本当のわたしとは、どこにいるのでしょうか？

　今まで通りであれば、変化のない日常に浸っていたのであれば、悩む必要はなかったのでしょう。自らの心の闇を覗くことも、わたし達の関係に軋轢を生むような、危険な発言をすることもなかったでしょう。

　しかし、本音を隠したままで、聞きたいことも聞けないような状態で、恋人と言えるのでしょうか？

　お互いに我慢を強いてしまうような、そんな歪な関係は、恋人と呼んで良いのでしょうか？

　真琴さんとの恋愛以外、わたしは経験したことがありません。本や漫画でなら読み、憧れてはいましたが、恋をしたことなどありませんでした。

　だから、ごめんなさい。わたしには分かりません。わたしのした提案は正しいと、そのように言い切ることが出来ません。他に、いくらでも方法はあったのでしょう。もっとスマートな方法だって、あったはずです。

　ただ、経験不足が原因で、このような形になってしまいました。１番の支えになりたい人なのに、このような形をとってしまいました。

　本来であれば、そのことについてわたし自身を許してはいけません。手を抜くことを許してしまうような、そんな事例を作るわけにはいきません。

　しかし、真琴さんが喜んでくれましたから。これもありなのかもしれないと、甘えてしまいました。

　

花咲く言葉

　

　過去を振り返り、自身の行動を反省することは大切だと、そこから得るものもあると、わたしは知っています。

　しかし、過去に囚われることは、悩みすぎて心配をかけるのは愚かなことだと、わたしは教わりました。

　真琴さんの恋人であることを、愛していただいていることを疑うつもりはありません。自らの気持ちを疑うことも、思いの先を疑うこともありません。

　ただ、知りたいことは沢山あります。わたしの知らない、お会いしたことのない真琴さんを知りたいと思います。真琴さんの好みなど、収集した情報だけでは温かみがありません。直接教えていただけたなら、普段のちょっとしたクセから気付けたのなら、わたし自身喜びに包まれることになるでしょう。

　アイドル、プリキュア、学生、恋人――様々な真琴さんを拝見しているはずなのに、日々新しい発見があることには驚きです。

　知っていると思っていたことも、見たことがあると安心していた表情も、ちょっと角度を変えるだけで新鮮味に溢れ、わたしの心を彩ってくれます。

　それに、そろそろ覚悟も出来ましたから、わたし自身を知っていただく努力もするべきでしょう。

　四葉の者だからと言い訳を並べ、真琴さんに知っていただく努力を怠ったのは、わたしのミスです。信用しているのだから、信じていたいのだから、もっと深いところまで知っていただく必要があります。

　真琴さんの求めに応じて、弱いわたしも知っていただきましょう。

　お互いのことを受け入れられるように、分からないことに悩まなくて良いように。もっと恋人らしくなれるように。

　その内隠し続けることに限界が訪れるかもしれませんが、まだ怯える必要はありません。節度さえ保っていられるのであれば、今まで以上の甘い時間を期待できるでしょう。

「幸いにして、１番の心配が杞憂で終わりました」

　わたしは、キュアソードとしての彼女、トランプ王国で暮らしていた頃の彼女を知りません。教えていただくことは出来ますが、真琴さん自身が感じていたこと以上の情報は、手に入れることが出来ないでしょう。

　王女様と、どのような関係であったのか。正直なところ、気になって眠れない夜もありました。

　王女様を探す姿が、恋焦がれているようで、愛しいものを求めているようで、複雑な気分であったことを覚えています。

　しかし、冷静になれた今では、笑い話にしかなりませんね。

　わたしと真琴さんの恋愛は、女の子同士の恋愛は、普通のことではないのですから。心配し過ぎる必要はなかったのです。

　少々の悲しみと、真琴さんの魅力に気付いていただけなかったことには、複雑なものがありますが。結果だけを見れるなら、わたしにとって都合の良い展開になっただけです。

　今後、プリキュアとしての戦いは厳しくなる一方でしょう。その中に不安を持ち込まない為にも、良い方向に進んだのだと受け取りましょう。

「こんなところでしょうか？」

　真琴さんに聞いてみたいこと。真琴さんについて、疑問を感じていること。その一部を書き出してみましたが、きりがありませんね。

　好きな人のことを知りたい。その気持ちがおかしいものだとは思いません。

　しかし、あまり数があり過ぎるのも、迷惑な話でしょう。機会が、一度きりしかないわけでもありませんから、ゆっくりと教えていただけばよろしいのですわ。

　

――真琴さん、愛してますわ