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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
HN:
らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
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当ブログ内のSSは無断転載禁止です。 恥ずかしいので止めて ^^;
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お嬢様可愛いです



 わたしの友人にして、真琴さんの友人でもある彼女達。普段であれば、傍にいてくれるだけで心強く、力を分け与えてくれる存在です。
 しかし、今回に関してのみで言うのであれば、彼女達が敵に回る可能性もあり、ちょっとだけ怖いです。
 マナちゃん、六花ちゃん。わたし達を、応援してくれますか?
 
 
明日への布石
 
 
「マナちゃん、六花ちゃん。少しお時間を頂いてもよろしいでしょうか? わたしと真琴さんから、報告があります」
 いつものお茶会。友達としてのお話に、プリキュアとしての報告、王女様に関する情報の交換。その最中、わたしはついに口火を切ることに致しました。恥ずかしがって、いつまでも逃げていたのでは、2人への報告が遅れるだけですし、協力を取り付けることも出来ませんから。
 それに逃げているだけでは、真琴さんにお褒め頂いた計画も、友達としての義理も、何も果たせないことになってしまいます。
「改まっちゃって、どうかしたの? それに、ありすだけじゃなくて、まこぴーも報告って。2人共に関わることなの?」
「ふふ、六花ちゃんは察しが良過ぎて、時々困りものですわね」
 実際のところ、2人共薄々とは気付いているのかもしれませんね。バレてしまわないように心がけてはいましたが、友達の前というのはどうしても気を許してしまうものです。気が緩んでしまっていたのが、事実でしょう。
 今までのわたし達と違うものを感じていても、不思議はありませんんわ。
「ええ。わたし、四葉ありすと剣崎真琴さんは、このたび正式にお付き合いさせて頂くことなりました。色々とご迷惑をかけることになるとかと思いますが、どうぞよろしくお願い致しますね」
 隠すことを止めると決めたあの日、わたしと真琴さんは真に恋人同士となれたのでしょう。
 ほら、今だって、同じタイミングで頭を下げてくださいました。打ち合わせもなしに息が揃ったりするのは、なんだか恥ずかしいですわ。今回の報告や、お願いに関しても任せて下さいましたし。
 ふふ、好きな人の期待を背負うというのは、心地よいものですね。
「そうなんだ。おめでとう、ありす、まこぴー。ねぇねぇ、いつから付き合ってたの? 告白したのは、ありすから? それとも、まこぴーが情熱的にしたの? 幸せそうな2人を見ていると、あたしまでキュンキュンしちゃうよ」
「落ち着きなさい、マナ。友達とはいっても、もう少し遠慮することを覚えなさいよ。マナ、あなたの悪いクセよ? それに、時々甘い雰囲気を出していたんだし、少しは気付いてもいいんじゃないの?」
「え? 六花は気付いていたの? 2人が付き合っているって気付いてたなら、どうして教えてくれなかったの? あたし、ショックだよ」
「だから、落ち着きなさいって言ってるでしょ? 本人達から聞いたわけでもないのに、無責任に話題にしたり出来ないでしょ? それに、私が気付いたのだってほんの少し前なんだから、無理を言わないの」
――何といってよろしいのでしょうか? ここまで予想通りの反応をして頂けるなんて、少し驚きましたわ。
 うふふ、マナちゃんと六花ちゃんは、本当に息がぴったりで羨ましいですわ。
「それにしても、そのことを私達に話したりしても、大丈夫なの? 誰かに言いふらすつもりはないし、マナには口止めをしっかりとするけれど、危険なことに変わりはないでしょ?」
「その点はご心配なく。わたし達が報告するのは、親友である御二人だけですし、何よりも信頼していますから。例え洩れてしまい、スキャンダルになったとしても、わたし達は覚悟を決めていますわ。ですから、それくらいのことで、何かを変えるつもりもありません」
「けど、女の子同士なのよ? ゴシップ誌とか、週刊誌とか。そういった記者に、追いかけられるんじゃないの?」
 六花ちゃんらしい心配の仕方に、温かみを感じますわ。わたし達のことを、本当に心配して下さっているのが伝わってきて、嬉しいですわ。
 ただ、その可能性を忘れられるほど、わたし達は幸せボケはしていませんから。2人でじっくりと考えましたわ。
「大丈夫ですわ。わたし達に友好関係があるのは、周知の事実でもありますから。2人きりでいたからといって、簡単にバレることはありませんわ。世間的にみれば、仲の良いお友達でしかありません。恋人だとは、見てくれないでしょう。悲しいことではありますが、そのお陰で騒がれずに済むのであれば、悪くはありませんわ」
「ありす達はそれでいいの? 勘違いされたままでもいいの?」
「構いませんわ。わたし達は、騒がれたくないだけですから。2人の仲を邪魔されないのであれば、それで良いのです」
 わたし達の関係を、友人と勘違いされていても、こちらにとって都合がよいのであれば、構いません。恋人であることは、わたし達2人と、親しい人だけが知ってくれていれば、それで良いのです。
 多くを望むつもりはありません。わたしにとって1番大切なのは、真琴さんの笑顔です。その笑顔を守れるのであれば、喜んで誤解されましょう。
「なるほどね。ありすにとっての1番は、まこぴーの笑顔なのね? 2人で幸せでいられるなら、外野がどう騒ごうと関係ないか。分かった、私達で出来る範囲でって限定はされるけど、協力させてもらうわ」
「はいはーい。あたしも応援するよ。ありす達が幸せなら、あたしも嬉しいもん」
 六花さんについては、予想通りの返答を頂けて、助かりますわ。わたし達の自由は、随分と広がることでしょう。
 ただ、マナちゃんはよろしいのでしょうか? 確か、真琴さんのファンであったと、そのように記憶していますが。横取りをしてしまったような私を、わたし達の関係を応援して頂けるのでしょうか?
 わたし達は、マナちゃんの応援を受け取っても、よろしいのでしょうか?
「マナちゃん、よろしいのですか? 大好きなアイドルをさらっていく、わたしを応援して頂けるのですか?」
 我慢をされているようであれば、とてもズルイ聞き方になってしまったと、自覚しております。優しいマナちゃんを追い詰めているのも分かります。
 ただ、ワガママなわたしとしては、恋人か友達か、どちらか一方を選ぶなんてことは出来ません。両方を取れるよう、最大限に努力いたしますわ。
「どうして? 2人が恋人になれたんだから、良いことでしょ? 恋人になるなら、幸せになって欲しいよ」
 なんと言ったらよろしいのでしょうか? いつものマナちゃんと言えば、その通りなのですが。本当に、他の方の幸せで喜ばれるのですね。実際にその立場になってみると、よく分かりますわ。
 それにしても、ファンの中には好きなアイドルに、恋人や婚約者が出来た途端、態度を豹変させる方がいると聞きます。そこまでではないにしても、好きな人を取られるのですから、多少の恨み言はあるのが普通ではないのでしょうか? マナちゃんは、それすら感じないというのでしょうか?
「まこぴーはありすの恋人になるけど、アイドルを辞めるわけでも、プリキュアを辞めるわけでも、あたし達の友達を辞めるわけでもないんでしょ? それなのに、怒る理由なんてないよ」
 マナちゃんが憧れているのは、あくまでアイドルとしてのまこぴーなのでしょうか? 剣崎真琴ではなく、まこぴーに憧れ、ファンであるから。それが変わらないなら、気にしないということなのでしょうか?
 それとも、マナちゃんの性格として、幸せを祝って頂いているだけなのでしょうか?
「難しいことなんて、考えなくていいよ。ありす、困ってるんでしょ?」
「ええ、このままでは近い将来、かなりの不満を抱えることになると予想しています」
「なら簡単だよ。友達だったら、困っている時は力になりたいって、それが普通でしょ? ありすだって、いつも助けてくれるし。お返しだよ」
 わたくしはただ、自分に出来ることをしているに過ぎませんが、マナちゃんにそう言っていただけるのは、光栄ですわ。ふふ、やはり相談してよかったですわ。
 この結果であれば、全てを任せていただいた真琴さんにも、ご満足頂けるでしょう。
「マナ、六花、ありがとう。2人の協力があれば、あたしがありすを幸せに出来そうだよ」
「まこぴー。最初の頃にあったはずの、クールな印象が欠片もないわね。完全にありすを信頼しているのは凄いけど、節度は保ってね?」
「ええ、努力するわ」
 立場があることを、わずらわしいと感じたことはありません。四葉の家に生まれたことを、いやだと思ったこともありません。
 ただ、今回のように、自らの恋愛すらどうにかできないようでは、まだまだですわね。わたし、もっと頑張りますわ。
 真琴さんにふさわしい、完璧なレディになってみせます。
 
――わたしの恋は、一直線ですの
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