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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
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らさ
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37
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男性
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1986/07/28
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誰かに「ありまこ」で甘ったるい話を書いて欲しいと、そう願う今日この頃
暑いですね。PCの調子が悪くなりそうなので、加減してください

ありまこ 揺れる炎 をUPです。


 どうして、あんなことを言ってしまったのかな? ありすが悩んでいるのは、ずっと感じていたはずなのに、どうして突き放すようなことを、言ってしまったのかな?
 あたしには、まだ言っていない秘密があるから? 相談出来ない、将来の不安があるから?
 それと、ありすの悩みを聞かないのは、関係ないはずなのに。あたしの悩みと、ありすの悩みは、関係ないのに。どうして?
 
揺れる炎
 
「お疲れ様でした」
 おはようございますで始まり、お疲れ様で閉じる場所。芸能界と呼ばれ、世間的にはきらびやかなものだと、そう思われている世界。
 そこから一歩離れれば、あたしはただの中学生でしかない。まこぴーとしての時間は終わり、剣崎真琴としての時間が帰ってくる。
 仕事の間は他のことを考えないように、王女様やありすのことですら考えないように、ただ歌に情熱を注いでいる。あたしにとって手段でしかなかった歌も、喜んで聞いてくれている人がいるを気付けたから、あの子達が気付かせてくれたから、今まで以上の想いを込め、心に響くようにと歌う。
 だからこそ、まこぴーから戻った時の、この間のお茶会のことを思い出した時の、衝撃が大きいのかもしれない。
 あたしの恋人であり、多忙の人でもある四葉ありす。彼女は愚痴をこぼすこともなく、マナ達に気付かせることもなく、実に過密なスケジュールで生きている。
 考えてみれば当然だけど、四葉財団の者とはいえ、ありすはまだ中学生。ただのお嬢様として扱われ、権限なんて持っていないのと思い込んでいた。多少のズレはあったとしても、経営にまで関わっているとは思っていないかった。
「ありす、大丈夫かな?」
 その忙しさの片鱗を見てしまったのが、更に前のお茶会。普段は笑顔を絶やすこともなく、あたしを照らしてくれる彼女の表情に、陰りが見えた。疲れているような、悩んでいるような、そんな影のある笑顔を見てしまった。
 あたしは自ら芸能界に入ることを選び、アイドルとなる為に頑張った。歌を届ける為にも、自ら選び取った道だった。
 けど、ありすは違う。四葉の家に生まれたからこそ、彼女は努力しなければならない立場となった。後悔はしていないだろうし、そんなことは感じさせてもくれないけど、彼女にだって別の道があったかもしれないのに。
 ありすは四葉の者である為に、様々なことを身につける必要がある。彼女だって、人間だ。時には疲れたり、誰かに頼りたくなる時もあるはずなのに、恋人としてあの選択は正しかったのだろうか?
 親しき仲にも礼儀あり。そのような言葉が、こちらの世界には存在する。
 あたしは、その意味を正しく理解しているのだろうか? 自らの都合の良いように、歪めてはいないだろうか?
 あたしには、ありすに話していない秘密がある。ありすには、話せない悩みもある。それを正当化する為に、あんなことを言ってしまった。踏み込まれない為に、一緒に悩まなくて良いようにと、あんなことを言ってしまった。
 それは間違いではない。恋人として、巻き込みたくないと思っているのは事実だし、ありすを困らせたくなかっただけなんだけど。その言葉は、ありすからの相談を拒否してしまうことに、繋がったんじゃないのかな?
 フォローは入れたつもりだし、ありすが相談してくれなくてもいずれは聞き出すつもりだけど、それで間に合うの? ありすは、満足してくれるの? 恋人としてのあたしは、それで良いと言えるの?
 分からない。どうするべきだったのかが、どうすれば良いのかも分からない。あたしには、分からないことが多過ぎる。
「ダメね、悪い方へと考えているわ」
 独り事が増えている。こんなところを見られたら、ダビィにすら心配をかけてしまうというのに、しっかりしないと。恋人であるあたしが折れてどうするの。ありすの心を支えるのが、あたしの選んだことでしょ?
 彼女が話してくれなくても、相談しなくても大丈夫なように、愛情で包んで揚げられるように。今まで以上のものをもって、アプローチをかけていこう。ありすの心を満たして、幸せを感じてもらう。
 そうすれば、頼ってくれるかもしれない。この前みたいな抽象的な悩みではなく、直接的なところを話してもらえるかもしれない。いや、話してもらえるだけの存在にならないといけない。
 あたしは、世界でただ1人、ありすの恋人なんだから。彼女を幸せにする権利と、義務を手に入れたのだから。彼女の悩みだって。解決出来るはず。
 諦めない。諦めなければ、必ず道はあるから、解決策が見つかるから。ありすを幸せにする為に頑張ろう。
 
――待っててね、ありす。必ず、力になるよ
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