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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
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バレンタインだじぇ~☆

はい、世の中の男性が幸せと絶望を味わう日ですねw
え? 違いましたっけ?

まぁ、野郎なんざどーでも良いんです

今回UPするのは”飴色紅茶館”より、さらさ×芹穂です
バレンタインの過ごし方には、決まりはありません
己が心の訴えるままに、動けば良い

あ、ご興味がありましたらURLよりどうぞw
http://www.amazon.co.jp/%E9%A3%B4%E8%89%B2%E7%B4%85%E8%8C%B6%E9%A4%A8%E6%AD%93%E8%AB%87-1-ID%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E7%99%BE%E5%90%88%E5%A7%AB%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E8%97%A4%E6%9E%9D/dp/4758070466/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1266137953&sr=1-1
(長げえな、密林さんよww)
















「芹穂さん、お疲れ様です」
「はい、さらさちゃんもお疲れ様」
表にクローズの札を出し、本日の営業時間も終了。随分と寒くなり、時折白い雪が舞うこともある日々。
今日は2月14日。恋人達にとっては大切な日かもしれないけど、私にはまだ早い。
今日も飴色紅茶館でバイトに明け暮れる日々です。
お客様と接するのは好きだし、紅茶の入れ方が身に付くのだって悪くない。
でも、なによりも彼女がいるから、今日もココでバイトさせてもらった。
犬飼せりほさん。
飴色紅茶館の若きオーナー、とても優しい女性。
ちょっとぼんやりしているところがあるけれど、それはそれで守ってあげたくなっちゃうぐらい魅力的。
「今日はカップルが多かったねー」
「そうですね。大半の男性は、居心地悪そうにしてましたが……」
その光景を思い出すと、少しだけ笑ってしまう。
ここ、飴色紅茶館にこられるお客様は、その殆どが女性。
落ち着いて素敵なデザインだとは思うけど、若い男性には居辛いのだろう。
お客さんを選別してしまうのは喫茶店として良いことではないし、少しデザインについても考えてみるべきなのかな?
「ピンクミルキーウェイも随分とお飲み頂けましたし、在庫は大丈夫ですか?」
「あはは、ちょっとピンチかも」
言っている傍から、この人は……ほんと、ほってけないなぁ。
それにしても、私がケーキでも焼ければもう少し華やかに出来たのに。
クッキーやマドレーヌばかりでは、お客さんに飽きられてしまうかもしれない。
まずは、そっちをどうにかするべきかな。
「でも、大丈夫。きっと、なんとかなるよ」
「そ、そうですか?」
慌てることもなく、柔らかく返してくる彼女に、私もつい笑いそうになってしまう。
ダメダメ、私がしっかりとして芹穂さんを支えないと。その為にいるんだから。
「今はイチゴフレーバーだけど。その内、オレンジやバニラも試してみようと思うの」
「良いですね。さっぱりとしたオレンジに、さわやかなバニラ。どちらもお客様に喜んでいただけそうです」
「もちろん、最初のお客さんはさらさちゃんだからね♪」
ピンクミルキーウェイはとても甘く、柔らかく女の子を意識した味になっている。
けど、ハルみたいに甘いのが苦手なお客様もいらっしゃるのだから、レパートリーを増やすべきなのだろう。
それに、バニラなら柔らかさも加わるから、ご年配の方にもお楽しみ頂けるかな?
ただ、そうなるとベースをルボイスあたりに変えた方が、合うのかもしれない。
「さらさちゃん、ダメだよ? お仕事はもうおしまい。そんな難しい顔してちゃダーメ」
「それは、そうですが。ちょっと楽しみだったので、すみません」
芹穂さんの淹れるお茶は美味しい。それだけを求めて、遠くから足を運んで頂けるお客様だっている。
そんな方々の期待に応えられるよう、しっかりとしたメニューにしておきたい。
「も~、しょうがないなぁ。そうだ、さらさちゃん。まだ時間大丈夫?」
「え? あ、はい。まだ時間に余裕はありますよ」
うちは門限なんてないし、少しぐらいなら遅くなっても大丈夫。
そもそも娘に外泊を進めるような両親だ。電話を1本いれておけば、許可してくれるだろう。
はぁ、信用してくれるのは嬉しいけど、もう少し心配して欲しいような気がしないこともない。
でも、将来製菓学校に進む身としては、ここに長く居させてもらえるのは嬉しいし、結果オーライということで。
「えへへ。なら、ちょっとだけ付き合ってもらっても良いかな?」
「付き合うですか!?」
つ、付き合うって、付き合うってアレですか?
時間ももう遅いですし、夕飯とか、お風呂とか!
そのままお泊りとかまで……そんな、まだ心の準備が出来ていません!
「ダメ、かな?」
「い、いえ。そんな、私で良ければいくらでも」
芹穂さんと一緒に夕食。
一口サイズにきった野菜を『あ~ん』て、その口に……。
もぐもぐと咀嚼して、ごっくんて飲み込めば、たちまち笑顔が広がる。
その満面の笑顔のまま、私に……。
「あのー、さらさちゃん大丈夫? 疲れているなら無理しなくても」
「あ、いえ、なんでもありません。ニンジンは甘いですよね」
「え? うん、ニンジンは甘いから、私も好きかな」
危ない、危ない。うっかり口に出るところだった。
それにしても、夕食だけでこの威力。このままお風呂なんかはいちゃったりしたら……。
ダメダメ。それだけは、絶対にダメ。そんなの想像しちゃダメ。
『はい、芹穂。頭洗うよー』
『えー、シャンプーがしみるから嫌ー』
『こーら、そんな事言わないの。ほら、ママが洗ってあげるから』
『ほんと? えへへ』
『ほら、そんなに動き回っちゃダメだよ』
――そのまま胸に突撃してきて
『さらさママ、良いにおーい』
『もぅ、芹穂。危ないよ』
――なんとか受け止めて
――そのまま上目使いで
『さらさママ』
『どうしたの、どこか痛い?』
『せりほね、さらさママだーいすき――





「はぁ、はぁ、はぁ……」
「あ、あの、さらさちゃん。辛そうだけど、大丈夫?」
「大丈夫です。何の問題もありませんから」
芹穂さんの可愛さに、思わず想像してしまったけど、危なかった。
あと少しで、あっちの世界に飛んで行っちゃう気がしてたし。戻れなくなっていたかもしれない。
それにしても、以前に妄想したアレが衝撃的過ぎた。
私と芹穂さんが家族。私がママで、芹穂さんが子供……。
「う~ん、これで完成? さらさちゃん、できたよー」
あまりにも強烈過ぎて、脳内に焼きついてしまった。
けど、これはこれで幸せの印なのかな?
それなら、ちょっとぐらい良いのかな?
「さらさちゃーん、もしもーし」
「あっ、すみません。今、行きます」
バイトの後、ご褒美という名目でお茶を頂くことになった。
芹穂さんと過ごせるだけでも嬉しいのに、一緒にお茶なんて。また、妄想が膨らんでしまいそう。
ダメだと分かっていても、止められない自分がにくい。
「あんまり上手に出来ていないから、笑わないでね?」
そういって彼女が出してくれたのは、ケーキ。
バレンタインらしく、チョコ系だ。
「形が崩れちゃったけど、ガトーショコラだよ。さらさちゃんに食べて欲しくて、作ったんだ」
「え? わ、私の為にですか?」
お菓子を用意してくれているのだけでも嬉しいのに、わざわざ手作りだなんて。
どんなに大変だったのだろう。
「さらさちゃんがお菓子作りを頑張ってくれるから、私もちょっとは応援できるかなって思ったの」
紅茶にこだわる人の隣に立つには、経理担当よりも、ケーキ担当のが似合うかな。
それを言ったのは私だけど、芹穂さんも同じことを考えてくれているんだ。
「このお店は私とさらさちゃん、2人で頑張っているんだもん。私も一緒にやりたいんだけど、ダメかな?」
「そ、そんなことはありません。その、なんというか、嬉しいです」
お店の利益の為に、お店を守る為に頑張ろうって思っていた。
けど、私はもっと大切なものを、見失っていたのかもしれない。
彼女の為に、芹穂さんの為に私は頑張りたいんだ。
彼女と一緒にいる為に、彼女と同じ目線でいたいから、頑張れるんだ。
「でも、それなら私にも一言かけて欲しかったです」
「えーとね、その」
そこで、急にモジモジとし始める芹穂さん。
どうかしたのかな?
「さらさちゃんには、あんまり練習しているところ見られたくなかったの」
「ど、どうして」
練習を見せられないだなんて、嫌われるようなことしてしまったかな。
どうしよう、心当たりがないけど、なにしちゃったんだろう。
「その、ね……。私1人でもちゃんと作れるんだよって、さらさちゃんをビックリさせたかったから」
「えっ、あの、その……」
はぁ、嫌われてないんだ。
もぅ、別の意味でビックリしましたよ。
「ダメだったかなぁ」
あー、もう。なんでそこで落ち込むんですか?
理由はどうあれ……いや、理由も含めて、私は嬉しいのに。
ほんと、年上とは思えない。守りたくなる人だなぁ。
「ダメなわけないですよ。でも、次からは私も一緒に作らせて下さいね」
「……そうなの?」
首をかしげる仕草が、いちいち可愛い。
これ以上虜にしても、何も出ませんよ?
「ええ、1人でやるより、2人でやる方が楽しいですから」
「わかったよ……って、ええっ!?」
そこで驚かないで下さい。私だって、恥ずかしいんですから。
私の腕の中にすっぽりと収まってしまう、小さな体。
こんな小さな肩に甘えてしまっている私。
でも、隣に立ちたいなら甘えているだけではダメ。
どれだけの力に慣れるかは分からない、どれだけの役に立てるか分からない。
それでも、疲れた時にそっと支えられるだけの、そんな存在になりたいと願う。

――お疲れ様、せりほさん

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