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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
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らさ
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37
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男性
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1986/07/28
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艦隊これくしょん 面白いです
一人称が「不知火」なキレキャラ、不知火ちゃん可愛いです

ちょいっと前に詰め過ぎた気もしますが、書きたいことはかけたはず~



「みなさん、おはようございます。陽炎型駆逐艦 不知火です。本日より秘書艦としての任を受けました」
 朝一番。鎮守府の中でも真っ先に置き、気性のラッパと共に放送を流す。果たして、これは秘書艦の仕事なのでしょうか?
 指令から頂いた指示書には最重要と書かれていますが、疑問に感じるところです。
 しかし、秘書艦とは具体的に何をすれば良いのでしょうか? どうすることが、秘書艦としての勤めなのでしょうか?
 司令の補助として任命され、各種業務にあたるのは分かります。各艦隊の状況を報告し、建造状況を報告し、帰還したものを迎える。
 それは分かりますが、他には何をすればいいのでしょう? 何をするべきなのでしょうか?
 ……経験のない不知火が、悩んでも無駄ですね。ここは、前任者の動きを探ることにしましょう。ちょうど良いところで日報も見つけましたし、これを読み終わる頃には役割を把握できることでしょう。
 司令は軍属であり、軍艦である不知火も軍属である以上、落ち度は許されないのですから。
 それにしても、彼女はなぜ軍へと所属したのでしょうか? 司令となり、不知火達に命令を下す道を選んだのは、なぜでしょう?
 涙もろく、情に流されやすい。敵にすら優しさを分け与えようとする。その考えは、理解できるものではありません。
 勿論、無理難題をいってこないのは、部下としては助かりますが。軍という組織である以上、それは褒められるものではないでしょう。時には冷酷な命を下す、それこそが司令の役割なのですから。個ではなく、組織としての最善の判断が求められるはずです。
 もっとも、そのようなところが良いと、彼女を気に入っている艦娘がいるのも事実です。無理に矯正してしまうのは、喜ばしくはないのでしょう。少々複雑ではありますが、鎮守府として運営に問題はありませんし、危機的状況にも陥っていませんから。
「自らの成すべきことを忘れ、考えに沈んでしまうとは。不知火にも落ち度はあるのですね」
 考えても仕方のないことには、別の視点から対応することが求められます。
 秘書艦として、その経験を積むのは有益なことでしょう。
 しかし、こうして日報を読んでいくと、その多色振りには驚かされますね。
 書き方、内容、項目。そのどれを取っても統一性などなく、司令が管理していないのが丸分かりになります。ただ、必要な箇所には返答や補足があり、目を通していることはうかがえますね。
 最近は特筆すべき程に忙しく、艦娘である不知火達でも疲労があるというのに。相変わらずといえばそれまでですが、本当に何者なんでしょうか?
「これは、なんでしょうか?」
 建造や開発、その結果に関しては必ず記載がありますが。なぜ、提督の食事が記載されているのでしょうか? 事細かに、時間や栄養に関する記載まであります。
 ふむ、献立表とでも呼ぶべきこれによれば、随分と夜食を召し上がっているようですね。今はいいですが、年齢を重ねたときに後悔しますよ?
 なにより、栄養の偏りが恐ろしいくらいですね。記載しているだけで、是正させる気がないのも伝わってきてしまいます。
 確かに、今は戦時下です。好きなものくらい食べてもいいと、そのように英気を養いのも大切でしょう。
 しかし、軍人たるもの体調管理は出来て当たり前です。その為の第一歩とも呼べる、食事がこの有様では先が思いやられますね。病気を引き寄せかねません。
「仕方のないことだらけで、理不尽な世の中です」
 仕えている司令に倒れられたとあっては、秘書艦として艦娘の恥をさらすことになるでしょう。自らの不足分を、そのようにして露呈させるのは望むところではありません。
 何より、この不知火、秘書艦としての任を受けたからには、手を抜くことなく全力で勤め上げる予定なのですから。丈夫で、健康的な司令であれるよう、努力致しましょう。
 まずは、朝食ですね。
 
 
     ◇
 
 
「司令、朝食をお持ちしました」
 なぜ、そのように驚かれているのでしょうか? 非情に不愉快です。
 朝食を食べることなく作業をしても、効率が落ちるだけだと知らないのですか? 脳を動かすためには、適切な栄養を与えてやる必要があるのです。今は緊急時ではありませんから、朝食後に作業を再開したとしても、影響は出ないでしょう。
 鎮守府の機能を正常な状態で保つには、日常的なものをしっかりと守りのが大切です。この食事は、その第一歩と言えるでしょう。
「不知火ちゃんが作ってくれたの?」
「簡単なものだけですが、食べないよりはマシでしょう。それとも、既にお召し上がりになられましたか?」
 是正するようにと、威厳がなくなるから直すようにと、何度言っても聞いてくれませんね。
 アイロンを当てた気配すらない服に、櫛を入れただけの簡素な身なり。司令、また机で寝ていましたね?
 まったく、不知火は司令の保護者ではないというのに、仕事にかかる前に直すべきところが山のようにありそうです。
「ご飯は、食べてないかな。けど、秘書艦としての仕事もあるし、大変でしょう?」
「いえ、これも秘書艦としての仕事ですから。任命された以上、多岐にわたり補助させていただきます」
 この鎮守府にも多くの艦娘が勤めるようになった。その中で任命された以上、手を抜くことなどあってはならない。皆の手本となれるよう、意識を高く持たなくては。
 それに、多少とはいえ選んでいただいたことには、感謝していますから。戦艦や空母を押しのけてまで、不知火がこの立場になるとは思いもしませんでした。
「……そっか、ありがとうね」
 どうしてなのでしょう? どうして、そこで困ったように笑うのですか?
 その笑顔は嫌いです。どうせ笑うなら、もっと楽しそうに笑って下さい。
 食事の内容が気に入らないのでしょうか?
 確かに、司令にお出しするような、豪華な食事には程遠いかもしれません。しかし、栄養価の面で考えるなら、何も問題はないはずです。見た目だけの食事よりは、はるかに優れているはずです。
 まったく、司令が何を考えているのか分からないというのも、困りものです。第一に、このお盆はいつ受け取っていただけるのでしょうか?
「不知火に、落ち度でも?」
「どうして、そうなるのかなぁ。ほら、こっちで一緒に食べよう?」
 落ち度がなかったのであれば、先ほどの間が何であったのか説明いただきたいものです。
 しかし、そのようなことの前に、言わねばならないことがあります。山のようにあるので、簡潔に伝えることにしましょう。
「司令、食事の後お風呂に入りましょう。化粧は、不知火にお任せください。ついでに、お食事の時間でアイロンをかけますので、脱いで下さい」
「私の体なんて見ても、面白くないよ?」
「面白くなくていいので、今すぐ脱いで下さい。
 別に、司令の体になんて興味はありませんよ。不知火は、そのようなセクハラは好みません。いえ、同性でセクハラが成立すればの話ですが、そこら辺どうなのでしょうか?
 何にしても、やるべきことは定まりました。まずは、司令の生活を見直しましょう。
 それが終わるまでは、建造も開発も禁止です。
 駆逐艦 不知火、秘書を始めます
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