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今回もギャグ?です。いや~今まで書いたこと無かったのですが2本も続けて書いてると楽しいですねw
でも、そろそろ「幸せに向かって」とアリすず進めたいからまじめに書きますかなw
光あるところに闇は生まれる――――
それはココ、機動六課でも例外ではなく存在する。
ロストロギア「レリック」の捜索だけではなく、様々な活動で人々の暮らしを守る隊員達。そんな彼女達の所属する部署の闇とは一体・・・。
「そんな訳で第一回機動六課ドキドキ七不思議探し始まりや!」
ぱふぱふーとどこかで気の抜けた音が鳴っている。
「あ、あの・・・はやて?緊急招集までかけて何やってるの?」
「だから七不思議探しや♪」
・・・ダメだ。この表情をしているはやては止められない。
何ていうか、なのはの頑固と同じ感じで、面白いものを見つけたときのはやては止められない。幼馴染として、今まで味わってきた経験が私にそう告げている。
「はやてちゃん、私訓練中だったんだけど?」
同じように呼び出されたのだろう。困った顔をしたなのはがそこにいた。うん、そんななのはも可愛いよ。
「ふっふー、なのはちゃんそんな顔していじけてもダメや。それにコレも大切な仕事やで?」
「え?大切な仕事って・・・さっき言った七不思議の事?」
「そや。2人をわざわざ呼び出して怪談話・・・も面白そうではあるけど、ちょっと真面目な話で集まって貰ったんや」
座るように薦めてきたはやてに従い、椅子に腰かける私達。
真面目な話って何だろう?こんな顔をしているはやては、真面目な話をしたことが無いんだけど?
「あ、ちなみに事件の捜査の方は一時中止、訓練の方はヴィータとシグナムにやってもろうとるから心配せんでええよ」
かといって、ここまで手を回しておいて、冗談を言うためだけに集めたとは正直思えないし、思いたくも無い。
どっこいしょとこちらの椅子に移動してきたはやては、早速モニターを起動させた。
「実はな・・・最近、隊員達からいろんな話が寄せられるようになってきたんや。ま、今までこんかったんは、私の人望が無いゆう事やろうけど・・・」
「それは無いんじゃないかな?みんな、はやてちゃんを慕っているよ?」
なのはの言う通り、けして人望が無いという事は無い。普段の態度なども相まって、偉ぶる事も無いこの部隊長は随分とみんなに好かれている。
「きっと言いにくかっただけだと思うよ?報告してからまだそんなに時間も経ってないし・・・一気に出てきた感じがするね」
原因として考えられるのはこれぐらいかな?
「ん~、そうなんやろうか?まぁ、2人共ありがとな」
はやてでもこういった事で落ち込んでいるのかもしれない。シグナム達がいるからと放って置いて、なのはの相手ばかりしていたのではダメかな?
「とりあえずっと・・・コレ見てくれるか?昨日リインがまとめてくれたデータなんやけど」
え~と、陳情8件、苦情5件それに・・・調査依頼20件?何これ?
「はやてちゃん、この調査依頼って何かな?」
どうやらなのはも私と同じところを疑問に思ったらしい。
うん、流石は恋人。気が合うね。
「そう、ソレなんや。今2人をここに呼んだ理由がそこにあるんや」
普通の調査依頼なら聖王教会とか、管理局からくるから、隊員から出てくる事は無い。
それなのに調査依頼と称して送られてくるもの・・・何だろう?
「内容的には結構バラバラやったんやけどな・・・何とかまとめると全部で7個ぐらいに分ける事が出来たんや」
「でもはやて、普通七不思議ってその、怪奇現象とかを言うのであって別に調査依頼が来たからって・・・」
「甘い、甘いでフェイトちゃん。まるでなのはちゃんにおねだりされてるフェイトちゃんぐらい甘いで!」
・・・自分でも自覚があるだけ何も言えない。
「え~っ!そんな事無いよ。最近フェイトちゃんあんまりお願い聞いてくれないんだよ?キスしたいって言っても、みんなの前だからダメとか、しよって言っても、もう5回もしたんだからダメとか・・・」
「ちょ、ちょっとなのは!」
「あ~、ごめん、あたしが悪かった。あたしが悪かったから、お願いやそこでノロケんといて、話が進まんから・・・」
何もはやての前で言うことは無いのに・・・でも、寂しかったのかな。次の日がちょっと辛いから断ったけど、今度お願いされたら聞いてあげよう。
そんな誓いを立てている私の前では、はやてが何とかなのはを止めようと四苦八苦していた。
◇
「ふぅ・・・とりあえず今までの会話はズバッと切り捨てていくでっ!」
ゴホンと咳払いをするはやてにつられて私達も真面目になる。内容をまだ聞いていないけど、私達を呼んだところを見ると結構難しい問題になると見て間違いない。
「とりあえずコレを見てくれるか。さっきも言ったように証言を元に7つに分類したんや。見てくれればと分かると思うけど、怪奇現象かも知れん物からただの迷惑行為みたいなのまである」
何々・・・医務室から聞こえるうめき声に、林の中で見られる発光体、タンスから消える下着って・・・本当に色々あるけど、7つだね。
「それで名前が無かったら不便やからとりあえず『七不思議』ゆうて呼ぶ事にしたんや」
地図に示されている場所も大体絞り込まれている。これなら調査も楽かな?
「滅多な事はないと思うんやけどな、ガジェットドローンの製作者が次元犯罪者であるジェイル・スカリエッティと判明した今、些細な事を見逃して悲劇を招くわけにもいかん。そこで2人に協力をして欲しいんや」
成程。彼ならば面白半分で六課に悪戯を仕掛けてくるかもしれない。
実際、ガジェットドローンの製作者だと判明したのも、わざわざプレートが付いていたからであって、私達の捜査で判明した訳ではない。そう考えると小さな変化でも見逃すべきではないのだろう。
「分かったよはやて。少しでも手がかりのある所から調査を開始するよ」
「う~、私はいまいち納得行かないんだけど・・・。でも、フェイトちゃんがやるなら私も付き合うよ。いつも傍にいるって言ったしね」
あまり乗り気では無いながらも、参加してくれる理由が私だという事に少し感動してしまった。
「なのは・・・」
「フェイトちゃん・・・」
あぁ・・・なんて愛らしい表情だろう。世界中に自慢して回りたくなる。
「なのは・・・」
「フェイトちゃん・・・」
ぷっくらとして柔らかそうな唇。・・・キスしたいなぁ。
「なの・・・」
「だぁぁぁ!もう、フェイトちゃんも、なのはちゃんも、あたしの前でノロケんといてえな!話が進まんやないのっ!」
あとちょっとでなのはの唇に触れられたのに、はやてが突き出した調査書によって止められてしまった。残念。
「フェイトちゃん、続きは今夜にしてはやてちゃんの話聞こうか・・・」
「そうだね。今日は頑張るから期待しててねなのは」
「うんっ♪」
あぁ、輝く笑顔。それが私に向けられていると思うだけで・・・っといけない、いけない。またはやてに怒られちゃう。
「・・・話進めてもええかな?」
「ど、どうぞ」
予想通りと言うべきか、そこには笑顔のまま怒っているはやての姿があった。
「あんまりいちゃつき過ぎると部屋を分けるからな~」
笑顔のまま何て通告を!そんなの死刑宣告に等しいよ!
はやての鬼のような宣言に2人してションボリしながら話を聞き、調査を開始する事にした。
◇
「まぁ、実際のところそんな深刻な話や無いと思うんよ。それぞれ心当たりが無いとは言わんしな」
「・・・そうなの?」
「現場に行ってみれば分かると思うけど・・・コラ、そこ手繋がない!」
手も繋いじゃダメなの!?
さっきフェイトちゃんにキスするの我慢したんだからコレぐらい許して欲しいなぁ・・・。
「と、とりあえず・・・初めはここや!」
バンッと音が鳴る程足を叩き付け、はやてちゃんが示したのは医務室だった。
「え~と、夜中にうめき声が聞こえるだったかな?」
「そや、フェイトちゃん。なんや、ちゃんと聞いとるやないか」
あえぎ声なら毎晩フェイトちゃんから聞いてるけどね~。
そんな感じで見つめていたら目が合ってしまった。同じ事を考えていたのか、ボンッと音がしそうな勢いで真っ赤になるフェイトちゃん。あ~もう可愛すぎ!今すぐ部屋にお持ち帰りしたい!
「え~と、はやてちゃん?何で私が縛られてるんですか?」
そんな感じに雑念全開の私達の目の前では、バインドによって捉えられている湖の騎士がいた。
「ん?なんやシャマル、あたしらの話聞いて無かったんか?」
「・・・聞いてましたよ?で、でも私が縛られてる理由は聞いてませんよ?」
確かに何も説明していない。
医務室に押し入るなり、指示通り私とフェイトちゃんはバインドでシャマルさんを縛り上げただけだ。その間、説明どころか何も話していない。
「夜な夜な聞こえるうめき声。それも聞いた事が無いような声で場所が医務室ときたら犯人はシャマルしかおらへんやろ?」
「え?ええっ?ちょ、ちょっとはやてそれは幾らなんでも急すぎない?」
「ふっふふ、本日2度目や。甘いでフェイトちゃん!なのはちゃんに・・・は置いといて、夜天の書の主であるあたしは知っとる。毎晩毎晩シャマルが医務室に篭っとる事をな!それもザフィーラと一緒にや」
シャマルさんとザフィーラさん?
そういえば、最近ザフィーラさん元気が無いようにみえるんだけど、何かあったのかな?
「べ、別に良いじゃないですか。医務室は私の職場だし、ザフィーラは護衛を兼ねて来てくれているんですよ。もう、はやてちゃん。そんな誤解を招くような事言わないで下さい」
2人ってそんな関係だったんだ。知らなかったなぁ・・・でも、結構お似合いかも。
「シャマル・・・誰もそんな事言ってない。勝手に勘違いしたらあかんよ?あたしは毎晩ザフィーラを呼び出して試食させとるんやないかと睨んどる!」
試食?それで、なんでうめき声が・・・あ、そういえばシャマルさんの料理って・・・。
「うぅ・・・はやてちゃん酷いですよ。ザフィーラはちゃんと黙っててくれたのに、それを暴こうだなんて。・・・そうですよ、うめき声を発しているのはザフィーラです」
「でも、何でザフィーラが?」
フェイトちゃん、自覚が無いんだろうけど・・・その質問は酷だよ?
「・・・私のお料理を食べ慣れていて、口が堅くて、体が丈夫な人が中々いなかったんです。それで自分で味見してたんですけど、医局の人間が体調を崩していてはいざという時に困るからって、ザフィーラが試食役を買って出てくれたんです。それが嬉しくて遂、いろんな料理を作ってしまって・・・それで、その、ハズレた時にザフィーラが・・・」
ザフィーラさん優しいなぁ。ヴィヴィオの子守をしてくれてるだけじゃなくて、こんな所でも頑張っていたんだ。
私も、もっと頑張らないとね。
「そか・・・予想した通りやったけど・・・なんや、悪い事したな。今度、料理の本貸すからこれからも頑張りいや・・・」
自分がやった事とはいえ、はやてちゃんも辛いのだろう。シャマルさんを抱きしめてしんみりとしていた。
・・・でも、最後にはいつもどおりセクハラをしていた。
う~ん、あのテクニックは是非教えて欲しいんだけどなぁ――――
◇
その後も各所を回り、問題となっている原因を探して歩いた。
『どこからか感じる視線(女性限定)』は、ヴァイス陸曹が盗撮しようとしていたのが原因で、はやてちゃんがラグナロクを撃って終わらせた。でも、押収品から記憶媒体が消えていたのは何でだろう?
『タンスから消える下着』に関しては・・・本人の為にも名前は伏せておくけど、フェレットみたいな動物が原因だった。これはなのはが後で退治しに行くらしい。私もお気に入りのを盗られているので一緒に行こうと思う。
アイナさんから寄せられていた『窓に浮かぶ足跡』は、夜中にこっそり練習をしているエリオが原因だった。早く強くなりたくてストラーダで飛行練習をしていたみたい。でも、危ないからダメだよ?
『林の中で見られる発光体』は、これもフォアードメンバーのティアナ。オーバーロード状態での誘導弾を練習していたらしいけど、また無茶をしているので、なのはに諭されていた。うん、流石なのは。優しいね。
そ、そして『夜中に響き渡る女性の悲鳴?』は・・・え~と、ノーコメントで良いかな?・・・だって時々なのはが外でしよって言うんだもん。
そして、問題だったのが『赤い流れ星』。流れ星といえば白っぽいのが普通で、何だか不気味だからと多数寄せられたいた。目撃情報を元に、夜中の屋上に出た私達は上空を飛ぶガジェットⅡ型を発見した。
どうやらレーダーの精度と、ステルス性能のテストでもしていたらしく武装は殆ど無く簡単に撃墜できたけど・・・何だか釈然としないものを感じた――――
◇
そして、何だかんだで1日をかけて全てを解決した私達。
報告書は、はやてがまとめてくれるので良いけど、ガジェットがいた事もあり警戒を強めておいたほうが良いだろう。
ちょっと辛いかもしれないけど、不寝番とかも立てておいたほうが良いのかも知れない。他にもシャーリー達に相談してレーダーの性能を上げるとか・・・
「フェイトちゃ~ん、何を考えているのかな?」
柔らかな重みがそっと肩にかかる・・・なのはだ。
ヴィヴィオを寝かし付けたらしく、奥の部屋からは可愛い寝息が聞こえてくる。
もし、あのガジェットが急襲用であれば、この暖かな時間を手放さなければいけなかったかも知れない。そう考えると怖くなって、思わずなのはに抱きついた。
「っと、急にどうしたのかな~?フェイトちゃんは甘えん坊さんだね」
頭を撫でてくれる事が嬉しくて、ちょっと泣いてしまいそうになる。
「なのは・・・あのね。私ね・・・」
何と言えば良いのだろう?
貴女を失うのが怖くなりましたとでも、言うつもりか?
ここは危ないから逃げてとでも、言うつもりか?
それで解決するなら良い。でも、目を背けても、逃げ出しても現実は・・・。
「大丈夫だよ・・・私はここにいるよ。いつでもフェイトちゃんの傍にいるよ・・・」
「うん、うん」
私はその言葉が聞きたかったのだろうか?
なのはに抱きしめられてささやかれた途端、心の揺れは収まり、体の震えも止まった。
まったく私の恋人は凄い魔法使いだ。いつでも勇気と優しさをくれる。そして、それは私の力になる。
大切なものを守る力、誰かを守るための力。昔、全力でソレを教えてくれた少女は今、かけがえのない存在として私の隣にいる。
「なのは・・・」
そこまで考え、感動を覚えた私はなのはの目を見つめていたんだけど・・・なのははちょっと勘違いしちゃったみたいだ。
「そうだよね・・・続きは夜にって言ったもんね」
え?あれ?今回は上手く意思疎通が出来なかったのかな?
この感動をもう少し味わっていたい私としては、少し待って欲しいけど、既になのはの手が私の衣服にかかっている。それは優しい時間が終わり、激しく求め合う時間が始まる事を意味する。
・・・たまには良いかな?
そんな風に感じる私は既になのはに溺れきっていて、なのはの誘いを断ろう何てちっとも思っていない。
「ふふふ・・・今夜は頑張ってくれるっていってたし、始めから激しく行くからね♪」
「う、うん・・・」
・・・やっぱり優しいなのはの方が好きかもしれない。
本人に聞かれたら、とろけるようなキスをされるだけだと分かっていても、心のどこかでそれを望む自分がいた。
今夜も宿舎に女性の悲鳴?が木霊する――――
ミヤさんのリクエスト品UP~♪
こ、今回は概ねリクエストに答えられたと思います。
え~と、チャットのログを漁ってみましょうか・・・
ミヤ@ の発言 (1:38):
ってことでSS怪談話っぽいのをお願いしますw
機動六課の七不思議っぽいかんじでw
ん♪らさ的にOK(オイ
なのフェイちっくになったのは仕様です!もう止まりません!
以下拍手レス;
>師匠もシャマル先生も自重して下さい・・・って笑いが止まらない。はやてさんにはこの調子で更なる暴走を!
はやて師匠暴走第2話は現在ネタを練っています。
その内UPする予定ですよ~