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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
31
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
◇を@に変えて下さい
当ブログ内のSSは無断転載禁止です。 恥ずかしいので止めて ^^;
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※ 今回はらさの脳内設定が暴走しています。ご了承の上、お読み下さい。

風邪が悪化して、猛烈ダウン中のらさですよ~。
ついでにスカッテー製作中に手切りました~。痛かったよ・・・。

さてさて、そんなどうでも良い事は置いといて
デバイス擬人化第2段『レイジングハート』さんです。今回は普通に女性ですよ?
もちろん、引き続きバルディッシュちゃんにも出て貰ってます。
・・・困った事といえば、らさの擬人化ネタはインテリジェントデバイスのみに限っていますので、新しい子を出そうと思ったらStSから来て貰うしかないですね。どうしよw

では、続きはコチラ からどうぞw



web拍手レス

>ヴァイス君の盗撮はみかげさんの同人誌の影響ですか?w 
まぁ、そうですねwでも、ヴァイス陸曹ならクールにやってくれるはず(何






「・・・マスター、私はいったいどうしてしまったのでしょう」
深い赤色の髪、黄色い瞳、凛と澄んだ声・・・レイジングハートの起動・擬人化は無事に終了した。
バルディッシュの時とは違い、予測していた性別通りの姿。ロストロギアである『幻視の鏡』は本来ならば厳重に保管されているべきなのだが、メンテスタッフ一同及び有志の皆さんの署名活動が実り、本日正式に研究許可が降りた。
実際のところ危険性も極めて低い為、ロストロギア自体に気をつけることは別にない。ただ、起動実験を行うメンテスタッフと、はやてを筆頭とする有志の皆さんの目が怖いだけだ。
前回の起動実験の際協力したのは私、フェイト・テスタロッサとバルディッシュだった。
結果としては実験自体は大成功し、幻視の鏡の能力もほぼ把握できた。ちょっと個人的には小さくはない代償をはらったけどね・・・。
バルディッシュが今まで以上に寡黙になり、話をしてくれない。私が何を言っても『Yes sir』としか答えてくれない。そんな状態が1ヶ月ほど続いた。さすがに私も寂しくなって相談をした。
相談はしたんだけど、ちょっと相談する相手を間違えたらしく、事態はちょっと大変な事になった。
私とエイミィから話を聞き出し、写真と映像を見終えたはやて
「うちもバルディッシュちゃんに会いたい」
彼女が放った一言により、無限書庫の司書達は不眠不休で働くことになり、本局を始めとした各地で有志の皆さんによる署名運動が行われる事となった。
結果として、署名には各界の大物の名が乗り、司書達は埋もれた資料の中から各種の記録を探し出した。
特別捜査官としての仕事もこなしつつ、各会議すらもまとめて許可をもぎとったのだ・・・。まったくその行動力には頭が下がる。
ちなみに、申請直後の起動実験も私達に指名が来てしまった。もちろんバルディッシュは必死に抵抗したし、前回の事もあり私だって抵抗はしたけど・・・はやてと有志のみなさん、何よりなのはに可愛くお願いされちゃったら首は縦にしか動かない。ごめんね、バルディッシュ。
時間としてはおおよそ3時間といったところだろう。水着・浴衣・巫女服――――着せ替え人形から開放されたバルディッシュは待機モードになっていじけてしまった。
ちょっと可哀想―――


    ◇


続いて犠牲・・・起動実験をしたのはレイジングハートだった。
さっきまでフルメンテを受けていて、バルディッシュの惨劇を知らない。そして、バルディッシュが入れ替わりでフルメンテを受けているので止める者もいない。
本来の使用目的であるディバイスとの親密度UPに期待しているなのは、それに目を奪われていて止められない私、そしてカメラ片手に準備万端なはやて・・・。
ごめんね、レイジングハート。バルディッシュに続いてあなたまでも犠牲にする私を許して・・・。
「なのはちゃん、準備OKだよ」
「は~い、では行きますね。レイジングハート、セットアップ」
『stand by ready.set up.』
いつものやり方で起動していくレイジングハートを、私は静かに見守った。

そして、今私達の前には擬人化に成功したレイジングハートがいる。いるのだけど・・・
「なんや、小さいな・・・」
後ろ手に衣装を抱えたはやての言う通り、レイジングハートが擬人化した姿は20cm程リインフォースⅡと一緒ぐらいだろうか?見た目は10代後半から20代に見え、私達よりもお姉さんだ。
「か、可愛い。レイジングハート、可愛いよ」
お世辞でもない素直な感想を述べるなのは。それに照れているレイジングハート。そすて、そのまま突進して行くなのはの気持ちも分からなくはない。
小さなその姿が肩ぐらいの高さで、ふよふよ浮いている様子は可愛らしく、レイジングハートもバルディッシュとはまた一味違った可愛さを持っていた。
「起動実験は成功・・・っと。ところでその服装は何でしょうか?」
手順通りに記録を収めていたマリーさん。でも、やっぱり気になるらしい。
確かに疑問に思うのも仕方が無いかもしれない。私もまったく見た事がない服装をしているのだから・・・。
両手を捕まれ、なのはとクルクル回っているレイジングハートは、頭からフードを被り、地味なドレスみたいな服装で胸元から十字架をさげている。
「ん?マリーさんは知らんのか?あれはな、修道服呼ばれる服装で、シスターや」
シスター?教会に勤めている女性の事だよね?でも聖王教会ではあんな格好見た事無いけどな・・・。
「あ~、聖王教会を思い浮かべたらあかんで?アソコのシスターとはちお違っとるからな。地球の教会を知らんと分からんかもしれんなぁ」
うんうんと頷き1人だけ満足しているはやて。何だかずるいよ。
「そんな事はどうでもいいよ。レイジングハートが可愛くてここにいるんだよ。ほら、ターン♪」
「ちょ、ちょっとマスター、この体制からターンは無理・・・って、現状の説明をして下さい」
抗議するレイジングハートをターンさせているなのは。はっきりいって羨ましい。私もバルディッシュとやってみたい。
「う~ん、まぁ服装は良く分からないし、関係ないので無視します。なのはさん、ちょっとなのはさん。実験に付き合ってくださいよ」
「なのはちゃん、落ち着き。あくまでこれは起動実験なんや、協力してもらわんと困るで。」
マリーさんに続きはやてまで止めに回ったが、なのはは聞く耳を持たずレイジングハートと戯れている。振り回されている彼女は既に目を回しているようで、抵抗らしい抵抗はしていなかった。
可愛い物を得たなのはを説得するのは大変で、結局バルディッシュのフルメンテが終わるまでかかった・・・。
「で、では、気を取り直して検証実験の第2段階に進みます」
「第2段階?マリーさんそんなものがありましたっけ?」
「はやてちゃん、一応この実験はロストロギアである幻視の鏡を解析し、可能ならば現在の技術力向上に役立てるための実験です。けして撮影会が目的でない事をお忘れなく・・・」
「わ、わかっとるよ」
今思い出したようなその状態では信じてもらえないと思うよ?
「バルディッシュちゃんの協力で起動実験・意思の疎通・イメージした人格の実体化は確認できましたからね。この先は無限書庫から新たに出た資料を元に進めます」
今も忙しく書籍と格闘しているであろうユーノ達に感謝しつつも続く言葉を待った。
「複数のデバイスによる起動実験・及びデバイス同士による接触実験といったところですね。他にも稼働時間とか確認したい事はありますが今日のところはこの2つに重点を起きましょう」
「複数のデバイスによる起動実験って・・・まさかバルディッシュもですか?」
さっきの実験でいじけているバルディッシュを説得するのは大変なんだけどな。
「えぇ、負荷自体はそれほどでもないようですし、あくまでこれは実験です。バルディッシュちゃんにも出来ればご協力頂きたいのですがどうでしょう?」
先程カメラを構えて狂喜乱舞していた人物と同一人物だと思えない程の真剣さでマリーさんが迫ってきた。
「え~と、その・・・」
『分かりました、実験なら協力しましょう』
答えに詰まっている私の変わりにバルディッシュが答えてくれた。
「いいのバルディッシュ?さっきまで嫌がっていたのに」
『実験にインテリジェンションデバイスが必要で、私以外にいないなら仕方がありません。撮影会をしないという事を条件にお引き受けします』
最後に釘をさしておく事は忘れなかったが了解してくれたようだ。
「そうですね、既に長時間の擬人化も行っている事ですし、まだ完全に影響が解明できているわけではありません。・・・残念ですが撮影会は諦めます」
何だかマリーさんやはやて達が非常に落ち込んでいるけど・・・これ以上は私もやめて欲しい――――


    ◇


「幻視の鏡ってそんな目的で作られたんですか・・・」
レイジングハートにかかる負荷を減らす為、実験が一時中断され私達は幻視の鏡についての資料を使い、勉強会を開いていた。
「えぇ、資料の通りならイテリジェンデョンデバイスとの意思疎通を、ユニゾンデバイスクラスまで向上させる事が目的です。効果範囲に限定がある事と、融合自体を視野に入れていない事を考慮しても流石はロストロギアね。今の技術では信じられない代物です」
マリーさんは手元の資料を捲りながら説明してくれる。・・・ちょっと熱が入ってきてしまっているのも、仕方の無い事だろう。
「融合自体が視野にないっていうのは、何故ですか?」
「みんなも知ってのとおり、ユニゾンデバイスの最大の強みは融合であり、また弱みも融合にあるの。単純に考えると2人分の魔力を合わせるとか、制御の難しい魔法の行使が容易になる事なんだけど、知っての通り過去に幾度も融合事故が起きているわ。そこで、融合をせずに意思疎通を図ればいいと考えたんでしょうね。デバイスの人格がイメージしている状態を映し出し、一時的に肉体に近い状態にする。それが今分かっている幻視の鏡の力よ」
「へ~そうなんや・・・インテリジェントデバイスだけってのがちょお残念やけど、凄いしろもんなんやなぁ」
しきりに感心しているはやてだがその表情はだんだんと曇ってきた・・・。
きっと思いついてしまったのだろう。今では平和な利用が可能なこのロストロギアの果たしてきた役目を。
過去に繰り広げられてきた勢力争い。直接・射撃・補助それらをまんべん無く伸ばしたミッドチルダ式、それと対を成し個人戦に特化したベルカ式。双方の勢力の内ユニゾンデバイスが存在したのはベルカ式だ。適合者の少なさ、融合事故などリスクは高いが当然ながら得られる効果も少なくは無い。
ところが、インテリジェントデバイスがユニゾンデバイスと並ぶようになればどうだろう?その危険を冒すこともなく強大な力が出来上がるのだ。その為に、戦争の為に開発されたのが幻視の鏡なのだろう・・・。
「過去の事は消えないけど、今の時代なら平和利用が出来るわ。だから大切なのはいかに研究成果を出すか。それ次第でこの子も日のあたる場所に出られるわ」
そう答えるマリーさんはまっすぐに前を向いていて素敵だった。そう凄く素敵だった。なにの・・・
「さぁ、バルディッシュちゃんもセットアップして・・・実験を再開しましょう」
寒気がしたのは何故だろう?


    ◇


「デバイスの平行処理実験、開始します」
先ほどの寒気の理由が分からないまま、再度機動実験にかかった。
「なのはちゃん、フェイトちゃんお願いね」
観測用の機械の向こうからマリーさんの指示が飛んでくる。
「フェイトちゃん・・・」
「うん、なのは」
バルディッシュもレイジングハートも擬人化した姿は可愛い。それが見られるのは嬉しいけど・・・やっぱり何だか不安だな。
でも、バルディッシュの協力してくれるって言ってるし、実験を始めよう。
「レイジングハートエクセリオン・・・」
「バルディッシュアサルト・・・」
『SET UP』
部屋が光に包まれ幻視の鏡が発動する・・・。
「幻視の鏡発動確認、レイジングハート、バルディッシュ両デバイスの擬人化確認。」
私の横には金髪の女の子が立っていて、なのはの隣には赤髪の女性が浮いていた。
「・・・起動プロセス完了。続いて対話及び感知能力のテストに移行します」
ここから先、マスターである私達の出番は無い。専門家であるスタッフの皆さんに任せ、大人しくしている事にしよう。
それにしても・・・随分と違うんだなぁ。
前に起動実験を行ったときはこんなに物々しい雰囲気ではなかった。街角でアンケートを足られているようなどちらかと言えば気楽な雰囲気だった。こんなに逐一データを取ることは無かったし、あんなに難しい質問をする事も無かった。
「・・・バレル展開時の演算式をお願いします」
「・・・改良されたカートリッジシステムの負荷は以前と比べどうでしょうか?」
私達もマスターだから、大体言っている事は分かるんだけど・・・桁違いだ。時々飛び交う専門用語にすらよどみなく答えるバルディッシュ達に軽い憧れを抱いてしまう。
「凄いな・・・デバイスってあんな事も理解しとんやな・・・」
「うん、そうみたいだね・・・。にゃはは、何言ってるのか分からないや」
3人の中では唯一デバイス製作の経験があるはやてすら驚いている。常々凄い子だとは思っていたけど・・・ココまでとはね。
バルディッシュ達への質問はしばらくの間続き、私達3人はお喋りをしながら待つ事にした。

「では、以上で対話及び感知能力のテストを終わります」
終わった・・・のかな?30分ほどに及んだ質問の嵐は過ぎ去ったようだ。でも短くないかな?
「なんや短いな。もっとこう、時間がかかる思うとったのに・・・」
「そうだよね~。私ももっと時間がかかると思ってたよ」
はやてとなのはも同じ意見らしく首をかしげている。
「なのはちゃ~ん、フェイトちゃ~ん。ちょっといいかな~?」
マリーさんが向こうで呼んでいる。
「は~い今行きます。・・・はやてまた後でね」
「ん?あたしも付いて行くで。なんや面白そうな気配がするしな・・・」
うぅ・・・はやての面白いものを見つけるセンサーは感度が良いから、心配になるなぁ。
でも、私達は前回同様デバイスと一緒に質問に答え、簡単な会話を行っただけだった。
「うん、現状では擬人化する前とした後で記憶の混同等は無いようですね。・・・では、お互いのデバイスに関してどう思っているかを教えて下さい。レイジングハートさんからお願いします」
ただ、それだけで終わるはずも無く、当然次の質問が待っていた。でも、抽象的で分かりにくい質問だなぁ。
考えがまとまったのか、少し経ってからレイジングハートハ語りだした。
「同じデバイストして見習うべき点が多いですね。マスターの為に全力を傾けるところは同じですが、私とは違い広い視野を持っていて、自分のマスターにかかる負担を計算しているところがありますね。これは私には出来ていない事です。私はマスターが求めているなら全てを注ぎ込んでしまい、体への負荷を考慮できていませんから」
うつむき悔しそうにしているレイジングハート。なのはと一緒になって無茶をしている自覚はあるようだ。
フルドライブにA.C.S数えたらきりがないぐらいに無理をしてきている。まったく心配で目が離せないよね。
「そんな事は無いよ!レイジングハートはいつも私を気遣ってくれるし、守ってくれるもん。それに無茶してるのは私だし、レイジングハートが気にする事じゃないよ」
やっぱり似た者同士だ。私とバルディッシュも共通点が多いけど、どうやらなのはとレイジングハートも似たり寄ったりだ。
自分は無茶するくせに相手の事はしっかりと心配する。そして、優しくて温かい心を持っている。
「マスター・・・ありがとうございます」
深々と頭を下げるレイジングハート。格好は違っても同じシスターだ。礼儀正しく、慎ましいのが彼女なのだろう・・・砲撃に遠慮は一切無いけど。
「ふむ・・・レイジングハートさんは終了っと。次はバルディッシュちゃんですね。レイジングハートの事をどう思いますか」
カタカタと端末機にデータを打ち込みながらマリーさんが聞いてくる。
「先ほど随分と持ち上げられた気もしますが、私も見習うべき点が多いです。1つ、レイジングハートは絶対に諦めません。いかな状況であってもマスターを励まし、前を向く力を与えられています。2つ、彼女はただデバイスとマスターの関係だけに留まらず、その優れたコミュニケーション能力をもって普段の生活でも支えになっています。まさにパートナーと呼ぶのに相応しいでしょう。私には真似をしろといわれてもこれは出来ません」
バルディッシュからもそう見えていたんだ。自分が見ていた視線と同じところから見ていたのを知り、私は嬉しくなった。
でも・・・
「そんな事は無いよ。バルディッシュは、かけがえの無い相棒だよ。ちょっと寡黙なところもあるけど頼りにしているからね」
相棒になれていないと感じているなら大間違いだ。私は彼女に散々助けられてきたし、迷惑も沢山かけた。
「あ、ありがとうございます」
ただ、その赤くなって横を向くのは止めて欲しい。なのは以外に私にリミッターを外させてしまう存在がいるのは、ちょっと困った事なんだから・・・でも、可愛いものは仕方が無い!
思いっきりバルディッシュを抱きしめ頬ずりをしながらなのはの様子を確かめると、向こうも同じようなものでレイジングハートを胸に抱きしめクルクルと回っていた。
やっぱりなのはも可愛さに耐えられなかったんだね。分かるよ、分かるよその気持ち。これは我慢できないもんね。
撮影禁止を無視してはやてがカメラを向けている事も全然気にならない。それよりも、後で何枚コピーを貰うかが問題だ。
「え~と、なのはちゃん?フェイトちゃん?もしも~し、まだ実験は終わってないですよ~。協力して下さい」
はっ・・・私何やってるんだろ。
『ごめんなさい』
まったく同じタイミングで気が付いたらしいなのはと声が重なった。・・・ちょっと嬉しい。
可愛いなのはと、可愛いバルディッシュと、綺麗なレイジングハート。この3人に守られているのかと思うと何だか心が温まる。
でも、守られるばかりじゃダメだ。私だってみんなを守るんだ。
新たな決意をしている私をよそに、マリーさんは着々と実験を進めていた。
「では、次の質問に行きます。PT事件の時ジュエルシードを封印する際に、魔力のつきかけていたフェイトちゃんに魔力供給をおこなった魔法『ディバイドエナジー』ですが・・・あれって特殊な魔法になりますよね?そもそも何故供給が可能だったか教えて貰えますか?」
あの時の事か、そういえば私もかなり無茶をしてたなぁ。
あれ?今まで質問に対し歯切れ良く答えていたバルディッシュが黙り込んでしまった。ちょっとほっぺたが赤いような気もするし・・・もしかして気づかないうちに、膨大な負荷がかかっていたのだろうか?
「バ、バルディッシュ大丈夫?どこか痛いところとかない?」
マリーさん達には悪いけど、すぐに中止にしないと・・・
「いえ、大丈夫です。幻視の鏡の負荷自体は大したことありません。1日ぐらいなら平気でしょう」
「そうなの?それならいいけど・・・」
良かった。以前大破した時は修理できたけど、ロストロギアが原因となると修理が出来ない可能性もある。そんな事になるのは嫌だ。
でも、本当に何とも無いみたいだし、安心した。
「バルディッシュは答えにくいようですし、行使した私が説明しましょう」
ふよふよと浮かんでいるレイジングハートが喋りだした。指を立てているその姿はまるで先生のようだ。
「まず、第1に魔法が同じミッド式だった事です。皆さんも出来ると思いますが術式を読み込む速度は私たちデバイスの方が速いです。場合によっては瞬時に理解する事も可能でしょう」
私も読めない事は無いけど・・・流石にデバイス相手に勝てるとは思っていない。というか無理だろう。
「あの時、敵意が無い事は彼女のマスターの言動で判明していました。それに術式自体は単純でしたから・・・」
私が頑固だっただけで、デバイス同士は打ち解けていたのかもしれない。そう考えると悔しいな。
「第2に私はバルディッシュのイメージしている人格が少女である事を知っていたからです。私達インテリジェントデバイス特有なのかも知れませんが、他のインテリジェントデバイスのイメージしている人格をおぼろげながらも見る事ができます」
「そ、そうだったんですか!?新事実なのですぐに記録しないと・・・」
言いながらもマリーさんは端末にかじりつくようにして、データを打ち込んでいる。別にレイジングハート達は逃げないから落ち着いてやればいいと思うんだけど・・・。
でも、これでこの2機がお互いの姿を見た時にまったく驚いていなかった事が納得できる。
「当然ながら、遠くから眺めている状況では性別を区別するのが精々ですが、バルディッシュとは直接接触もしていましたし・・・彼女なら良いかなと・・・」
「少々不本意ではありましたが、状況的にはベストでしたので・・・でも、だからと言って誤解しないで下さい。私はレイジングハート以外を受け入れるつもりはありません。安心して下さい」
さっきまで静かに語っていたバルディッシュの口調が熱くなってきている。それにさっきのセリフは明らかにレイジングハートに向けられていた。
「え~と、どうゆう事かな?」
なのはは頭の上にクエスチョンマークを浮かべて首をかしげている。出来るものなら説明してあげたいけど、私にも分からない。
「・・・次にあの魔法にいての説明なのですが、あれはインテリジェントデバイス同士であればミッド式でもベルカ式でもスグに使う事が出来ると思います。ただ、相性の問題が大きいでしょうから、どのインテリジェントデバイスでも可能だとは言えません」
デバイス同士の相性?え~と、形状は斧と杖だよね?
「補足ですが、形とか戦闘スタイルは関係ありません。単純に相手の事を好きか、嫌いかそれだけです。あの魔法はイメージしている人格同士で行うものですから・・・だから、その・・・」
つまりイメージが出来て、相手の事が好きなら出来る?だめだ、全然分からないよ。
「バルディッシュ、後の説明は私が行いましょう。貴女が説明すると少し分かりにくそうです」
「すみません・・・任せます」
日頃喋らないバシュディッシュよりも、レイジングハートの方が説明役としては適任だろう。ちょっと寂しい気もするけど仕方が無い。
「では、簡潔に申しましょう。あの魔法は魔力自体を供給するものです。マスターと自分の内にある力を相手に受けてもらうには類似した行動をとります」
・・・結局分からない。隣を見るとなのはとマリーさんも分かっていないらしく、ちょっと安心した。
「・・・キスしたんですよ。あの時私はバルディッシュにキスをしたんですよ。そして魔力を流し込みました」
『ええっ!?』
思わず声が重なってしまったけど、キス?キスってあれだよね?唇と唇をこう重ねて・・・魔力を流し込むって事は軽い触れ合うだけじゃないって事だよね?
私の横では真っ赤になったバルディッシュが顔を伏せているし、レイジングハートは恥ずかしさを誤魔化すようにクルクルと回っている。あ・・・でもちょっと楽しそうに見える。


    ◇


ちょっと騒がしくなったけど、あの後いくつかの質問をして、実験は終了された。マリーさんが言うにはデバイス自体に対する新発見もあり、今回の実験も大成功との事。しかし、今後の課題も大量に見つかったので今後も協力して欲しいと言われた。
私はどうしようかなと悩んだんだけど、なのはがOKを出してしまったのでなし崩し的に協力する事となった。
会話が終わると幻視の鏡の終了は私達にまかされ、マリーさんは端末に向かってデータを打ち込み始めていた。それをチャンスとばかりにはやてがカメラを持って突撃してきたのだけど・・・ピンク色の光で撃退された。
レイジングハート曰く、小さい姿で撮られるのは嫌らしい。他のモードでなら大きくなれると言われ、嬉々としたなのはがバスターモードに切り替えてフリーズした。
・・・確かに大きい。身長は170cmぐらいだろうか?見上げないと顔を見ることも出来ない。
でも、それ以上に私達の目を引いたのは見事なサイズを誇るバストだった。
丁度目の高さにあるそれは彼女が動くたびに揺れ、最近大きくなりだしたばかりの私達にとってはちょっと羨ましかった。その上、彼女の愛情表現は直接的で、その胸に抱きしめるのが大好きらしい。ただ、ちょっと自覚が足りないのか、抱きしめているなのはが気絶するまで気づかなかったようだ。因みにはやてはその胸に果敢に飛び込み、物凄く幸せそうな顔をして気絶していた。私はというと、なのはに膝枕をしていたので丁重にお断りし、代わりにバルディッシュを推薦しておいた。
・・・私はその時見た彼女の顔を一生忘れる事が無いだろう。
バルディッシュと向かい合い、嬉しそうに頬を染めている姿は彼女のマスターであるなのはとそっくりで、綺麗だった。因みにバルディッシュの反応は、なのはと恋人になったばかりの私にそっくりでこの2機が互いに相手の事を想っているのが分かった。デバイス同士の恋は聞いたことが無いけれど、それはとても素敵な事だと思う。
そして、その事に気が付かせてくれた幻視の鏡は平和利用が可能なロストロギアだと確信した。

この2機・・・と言うのは失礼だろう。バルディッシュとレイジングハート、この2人の恋を成熟させる為にも実験に協力し、幻視の鏡の有効価値を上層部に認めさせよう。

私となのはを繋いでくれた、天使達への恩返しだよ――――




書くのに2ヶ月以上かかっているので、前後でちょっと文がかみ合わないかもしれません  (;^_^A

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