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らさは多分元気でした
何もなかったわけではないけど、サボっていたわけでもないのよ?
ほんとだよ~
(・w・) 言い訳、乙☆
そのままもう1つ言い訳を
暑さはともかく、湿度に頭がやられました
テーマ:タバコ 対象:なのはさん
スバルと連れ立って街へ出掛ける。それ自体は楽しいことだし、相方に文句があるわけでもない。
ただ、年齢的なものを考えると、同姓で遊びにいくよりはデートを経験してみたいもの。その方が兄さんだって安心するだろうし、何事も経験しておく方がいいだろう。
もっとも、強くなることでいっぱいだし彼氏がいるわけでもない。
まぁ、ヴァイス陸曹辺りなら付き合ってくれるかもしれないけど……そういう関係を求めているわけでもないしね。
ホント、色気を忘れてしまいそうな青春だわ。
「ねぇ、ティア。やっぱり、なのはさんも吸ったりするのかな?」
私自身、浮ついた話しはない。相方であるスバルにもない。
うーん、やっぱり少しは考えておくべきなのかしら?
「ティア、聞いてる?」
「聞こえてるけど、訳が分からないから返事してないだけよ」
さっきまでの会話を切り、なのはさんも吸っているのかななんて聞かれても、私には分からないわよ。
そもそも、吸うって何? 随分と限定される気はするけれど、それだけで分かるほど私は器用ではない。
まぁ、言葉が足りていないのが1番の原因だけど、この子には言っても無駄でしょうね。
「えーとね、なのはさんもタバコを吸ったりするのかなーって」
「どうしたのよ、突然に」
思いつきで行動することは良くあるけれど、それが他人にまで及ぶことは少ない。
それがスバルだったはずだけど……。
「なのはさんが吸っているところでも見たの?」
スバルにとっては憧れの人である、高町なのは一等空尉。
エースオブエースの名を冠し、それに負けないだけの強さと優しさを持ち合わせた人。
分隊単位とはいえ、少人数でその指導を受けられているのかと思うと、やっぱり今の環境は恵まれているのよね。
毎日ギリギリのところまでしごかれて、けど翌日には残らなくて……どう考えても、不思議よねぇ?
「ううん、そんなんじゃないけど。なのはさんは大人だから、吸ったりするのかなーって」
見たわけではないとなると、憧れの人がどんな感じなのか、興味を惹かれているだけかしら?
なのはさんのことを大好きなのは知っているつもりだったけど、ここまでとはね。
まぁ、何か問題があるわけでもないし、別に誰かが困るわけでもないんだけど。
「どうかしら? 私としてはそんなイメージはないけど、スバルとしては吸って欲しいの?」
スバルは変なところで遠慮する子だから、たまには誘導してあげる必要がある。
もっとも、想像するくらいであれば、誰かに許可を得る必要はないと思うけど。
「改めて考えると微妙なんだけどね。タバコを吸っているとさ、こう大人な感じしない?」
「まぁ、言っていることは分かるわよ? 子供が吸うものでもないし、あながち間違ってはいないし」
「でしょ、でしょ。だから、大人であるなのはさんなら、吸っててもおかしくないかなーって」
私としては、独特の匂いと煙が気に入らないけど、好きな人はいるものね。
時と場所、それに周りのことを考えられるのなら、別に吸うくらいは問題ないと思う。
もっとも、ストレスの解消に繋がるとは思えないけど、思い込みって大切よね。
「けど、やっぱりないんじゃない?」
「どうして? ティアも想像できるんでしょ?」
想像できるかと問われれば、返答はイエス。それくらいなら、流石に問題はない。
ただ、それが現実に起こるかと問われれば、返答はノー。思えない。
「ほら、前までなら考えられないこともなかったんでしょうけど。今はヴィヴィオがいるでしょ? やっぱり、子供の前では吸わないと思うわ」
「そっか。うん、そうだよね。なのはさんなら、そうする気がする」
子供が出来れば、女性は変わるという。
別に女性に限ったことではないと思うけど、大切なものが出来れば自分を見直したくなるものよね。
それくらいなら、私でも分かるわ。
「ごめんね、変なこと言い出して。ティア、怒ってる?」
「別に。アンタがおかしいのは、今に始まったことじゃないでしょ? こんなことくらいで怒ってたら、身が持たないわよ」
電車の速度が落ち、目的の駅が近づいたことを教えてくれる。
バイクでくるって手もあったけど、やっぱりこっちの方が楽ね。
「えへへ、ティアは優しいね」
「……変なこと言ってないで、行くわよ。今日はアンタのおごりなんだから、覚悟しなさい」
どうでもいいことを考えられて、普通に遊びに出掛けられて。
阿野事件が終わって以降、随分と気軽になった気がする。
――日常こそが、大切なのよね