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うん、局ラジは面白いんだ・・・でもね、だから脱稿中に聞くのは危険なんだ
チャットは覗いてましたがね♪(意味無
そして、SSの前にちょっと言い訳を・・・
SSの中と現実は時間の流れる速度が違うからね!
昨日から八神家に新しい家族が増えました。
シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ。みんなは私の持ってる『闇の書』の守護騎士プログラムゆうものらしいですが、よく分かりません。
ただ1つだけ確かな事は、これまでの1人ぽっちとは違った楽しい生活が待っているゆう事だと思います―――
「懐かしい物を見つけたなぁ・・・」
私の手にある少し古いノート。守護騎士のみんなが来てからの日々を綴ってある物だ。あの頃は1人ぽっちの生活から開放され、あたしにも家族が出来た事を純粋に喜んでいた。ヴィータに人形を買ってあげたり、シャマルとお買い物に行ったり、シグナムに似合う服を探したり、ザフィーラに獣形態で居る事を頼んだり・・・毎日が楽しく、何も悩みなんて無かった。今みたいに誰かの事を考えただけで苦しくなったり、泣きそうになることなんて無かった。
永遠なんてものはなく、毎日少しずつ変わっている。なのはちゃんが言っていた通り、時が流れるごとに大きく確かになっていく気持ちもある。
きっかけをくれたんは、なのはちゃんとフェイトちゃんの事やろうな。前々から仲が良すぎるとは思うとったけど、まさか両思いやったとは・・・。人様の恋愛事情に口を出すんは褒められたものでは無いのやろうけど、あの2人が恋人になれてほんまに良かったと思う。一緒にいるだけで幸せそうで、こっちまで幸せになってしまいそうになるからな。まぁ、時々2人だけの世界を作ってしまうんも、ご愛嬌みたいなもんやろ。
ただ、あの2人が恋人同士となってからあたしの周りでは大きな変化が生じた。元々あやしいとにらんどったアリサちゃんとすずかちゃんはあたしの知らん内に恋人になってしもうたし、シグナムとシャマルの仲も前よりも夫婦然としたものになってきている。
そんな中であたし自身も何や自分の気持ちに気づいてしもうたしな。まぁ、初めて見たときからいつかこうなるんやないかとは思うっとたけど、まさか本当に好きになってしまうとは・・・。
いつも元気で表情をコロコロと変える。喜びも悲しみも全力で、見ているだけで微笑ましく心から守りたいと思う存在。本人に言えばきっと顔を真っ赤にして怒るんやろうけど、そんな表情もあたしは大好きや。小さな体に不釣合いな悲しみを背負い、永遠ともいえる流転を繰り返してきた。あたしが傍にいるからといって、その悲しみを減らしてあげる事は出来んかもしれんけど、楽しみを増やしてあげる事は出来るはずや。一緒に笑う事は出来るんや。
ただ感情の幼さゆえか、あたしの遠まわしの告白では気づいてもらえてないみたいや。ちょお残念な気もするけど、これはストレートに告白せなあかんって事やろ。それに、最近はあたしを見る目も変わってきた感じやし、そろそろ告白する時期かもしれん。長かったなぁ・・・。
みんながドンドン恋仲になっていく中、いつまでも1人身でおるのは寂しいし置いてきぼりにされてるみたいや。かと言って、焦る気持ちのまま告白すれば失敗しそうやったから、伝える事もできんかった。あたしがどれだけ好きで、愛していても相手がそうやとは限らんからな。
でも、もうええやろ。そろそろあたしかて我慢の限界なんや。この胸の想いを伝えてしまわんと、パンクしてしまいそうやわ。結果がどうであれ、行動あるのみや。言葉にせんと伝わらん想い・・・それを届けるために少し勇気を出して頑張ろうか。
◇
今日は、おもちゃ屋さんに行きました。私の騎士達の甲冑を考えるためにええ場所やとおもうとったんやけど、ここだけやと考えつかんな。また今度、図書館にでも行ってのんびり考えよ。あせる必要も、急ぐ必要も無い。みんなとはこれから一緒の時間を過ごすんやから。
人様に迷惑をかける事はあかんし、みんなには怪我をして欲しくない。だから、戦いかてせんでええんやからのんびり考えよう。
ところで、今日ヴィータが熱心に見つめていたからこうてあげたけど、あの呪いウザギゆうんは中々可愛いな。大きな目に歪な口元。一見すると可愛らしさが無いように思えるけど、愛着のある顔をしとってええ感じや。ヴィータもお気に入りのようやし、甲冑にも取り入れてあげたいなぁ・・・。
まぁヌイグルミ自体よりも、それを抱いて嬉しそうにしているヴィータがめっちゃ可愛かったんやけど・・・本人にゆうたら怒るやろうか?そんな姿も可愛いと思うんやけど―――
ヴィータの印象が一番大きくなったのはこれかな?
呪いウサギを抱きしめて、真っ赤になっているヴィータ。あまりの可愛さに頬ずりしそうになったのを覚えている。・・・実際、家に帰った時に抱きしめて頬ずりしたけどな。あれはめっちゃ気持ちえかったわ。
そういえば丁度その頃やったかな?ずっと説得を続けたかいもあって、ヴィータが一緒にお風呂に入ってくれたんや。シグナムやシャマルはよう一緒に入ってくれたのに、ヴィータは中々OKをくれんかったからなぁ。だからそれが嬉しくて嬉しくて、風呂場の中でずっと抱きしめてたくらいや。
ついでとばかりに誘ったら一緒に寝てくれたし、小さい体であたしを抱っこしてくれた。よく考えてみたら既にヴィータにメロメロやったんやろな。まったく罪作りな子やで。はやてって名前を呼ばれるだけで舞い上がってしもうて、包丁で手を切った事もある。その笑顔の前にダメとは言えずにお腹を壊すまでアイスを食べられてしもうた事もあった・・・。
◇
先週『闇の書事件』が終わりました。あたしは当事者やったのに、リインフォースと出会うまで何も知りませんでした。段々と心の中で闇の書が大きくなってきていても、気のせいやと済ませていたのが悪かったのかもしれません。
朝起きたらみんながやけに眠たそうだった事、日中も必ず誰かが不在だった事・・・何で気づけへんかったんやろと思うほど日常生活にヒントがあったのに、あたしはみんなと家族として暮らしていける日々に満足しすぎて気付く事が出来ませんでした。
あたしの騎士達が遠くの世界で苦しんだり、傷ついたり、そんな事になっているとは思いもせずに生きてきてしもうた。せやから、今度は・・・これからはあたしも一緒に罪を背負って、みんなと生きていこうと思います。
管理局勤めになったとはいえ、クロノ君のお陰で誰もはなれる事無く、一緒にいられるようになった。それに、リインフォースがくれたこの力を平和を守る為に使えば、『夜天の書』本来のやり方として役立てる事ができると思います。まぁ、あたし自身歩くロストロギアゆうて呼ばれるみたいやし、魔力としては一般局員よりは恵まれてるみたいやから・・・なのはちゃんやフェイトちゃんと一緒に頑張ろうと思います―――
「リインフォース・・・」
呟いた言葉は空気に溶け消える。でも、祝福の風となった彼女は世界中を巡り、夜天の空からあたし達を見守ってくれているはずや。せやから、そっとつぶやいた声でも彼女には届くやろう。
「リインフォース、ちょお報告があるんや。あなたがくれたこの力であたしは今、特別捜査官ゆう役職になったんよ。別に上に上がりたい思うとる訳やないけど・・・自分で部隊を持てば、家族みんなで一緒にいられる時間がもっと増やせると思うんや。だから、その為にもがんばるよ」
今は全員がバラバラの部隊に所属してるけど、私が指揮官権限を手に入れて部隊を持てば、家族みんなで一緒の部隊におれるかもしれん。そう思えば厳しい任務でも耐える事ができるんや。
「後な、あたしは紅の鉄騎ヴィータを好きになってしもうたんや。シャマルとシグナムも好き合ってるみたいやし、ザフィーラはアルフさんと仲良しや。みんな平和な暮らしになれて、次のステップを進もうとしているよ。そやから、あなたも心配せんと笑っていてな」
思い出すのは銀色の綺麗な髪に、透き通った深紅の瞳。
彼女のお陰でヴィータと出会う事が出来た。それは悲しい出会いだったのかもしれないけど、あたしにとっては大切な思い出。
家族になってくれて、一緒に暮らしてくれた。あたしの料理をギガうまゆうて褒めてくれた。元気いっぱいに飛び回り、心配をかけてくれる事もある。そして、何よりあたしに好きという気持ちを教えてくれた。誰かを愛するという気持ちを教えてくれた。
それがドンドンと大きくなり抑えておくのが難しくなってきた。でも最近になって、ヴィータがあたしの事を特別な誰かを見る目で見てくれるようになったし・・・そろそろ頃合やと思う。
ユーノ君のアイディアをもろうて、シャマルとシグナムの仲を進めたら告白するで!
どんな返事を貰ったとしても後悔はせえへんから・・・ヴィータ、あたしの気持ちをちゃんと聞いてな。
みんなで幸せ、それでハッピーエンドや―――