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急に熱くなったんですけど、何ででしょ?
(・w・) まぁ、いいや~
バルクホルン独白 テーマ:時計 です
なんか暗いぞー
すごく暗いぞー
本当に、エーリカとくっつけれるのか!?
人とは、本来は孤独な生き物であり、誰かと一緒の時を過ごすのは困難である。
これは考えるという事を覚えると共に、他者を疑う事を知ってしまったからだ。
……こんな言葉を、昔見た覚えがある。
著者が誰なのか、どの年代のものだったか、そんなことは全て忘れてしまったが、この言葉だけは私の心にストンと落ちてきてしまった。
人とは、本来孤独な生き物なのだ。誰かと共に過ごしているのは非常に困難で、心に負担を与えたくなければ、常に独りでいるしかない。
誰かの温もりを求める事はせず、誰かに頼ることはせず、全て独りで行わなければいけない。
共同生活は出来るのかもしれない。社会を形成することだって可能だろう。
だけど、一緒の時を過ごすのはとても難しいんだ。
どれだけ傍にいて、どれだけの言葉を重ねても、人の心は判らない。何を考えているのか、うかがい知ることはできない。
自分は親しいと思い込んでいても、相手からすればそれ程でもなかったり、気持ちのズレはいつだって生じる。
それ自体が悪い事だとは思わない、思ってはいけないのだろう。
確かに、複数の人間がいるからこそ、様々な意見が飛び交い、意味のある会話をなす。
それぞれが別の事に興味を持ち、自身の目指す物があるからこそ、人類は発展してきた。
だが、それが孤独を生み出してしまった。
それぞれが別の場所を目指したから、心が離れてしまったんだ。身体はそこにあったとしても、心は遠くにある。目の前にいる相手を、見ていない。
相槌を打っていたとしても、話を聞いているわけではない。
いや、勿論そんな人間ばかりではないだろう。
目の前にいる相手の言葉を真剣に聞き、その瞬間だけでも目の前にいる者に集中しているヤツもいる。
ただ、それはごく少数であり、殆どの人間は相手の心を疑う事を知ってしまったから、本当の意味で話を聞いているヤツは小数になってしまう。
それ自体は悪い事ではないのかもしれないが、少し悲しい。
目の前で笑ってくれているヤツ、楽しそうに話してくれること、それに嘘が混じっているのを知ってしまった。
知ってしまったからには、素直に受け入れられなくなった。
仕方のないことといってしまえば、それまでなのかもしれない。私が何かを描いたところで、変わるようなものではないのだろ。
だが、それは余りにも悲し過ぎないか?
嘘をつかれていると思い込んでしまえば、相手と一緒に喜ぶ事は出来ない。
どんなに親しい者と会話をしていても、嘘を言っているのではないかと疑ってしまう。
疑ってしまったら最後、自分の口から出てくる言葉さえ嘘に聞こえ、真実がどこにあるのか分からなくなってしまう。
相手の心が分からないように、自分の心までもが分からなくなってしまう。
何を考えていたのか忘れ、何を思っていたのかすら忘れ、自分の心だというのに見失ってしまう。
そのような状態では、世界が薄っぺらく感じられ、また相手の心を疑っている自分がいる。
嘘を言っているのではないか? 今、別のことを考えていないか?
私に話していることは、本当なのか? 私に向けている笑顔は、本物なのか?
仮面を被る事に、慣れてしまっているのではないか、と。本当の事を伝えていないのは自身も同じなのに、相手を疑ってしまう。
嘘を言っている理由は知っているはずなのに、知らない振りをして疑っている。
「自分の心が分からないのに、嘘も本当も分かるはずないだろ」
私達は、自分自身さえも疑いながら生きているのに、自分自身にさえ嘘を吐きながら生きているのに、本当の事を伝えられるはずないだろ?
本当の気持ちがどこにあるかも分かっていないのに、伝えられるはずがない。
正しいと思い込みたいだけで、実際は何もないんだ。自分の気持ちも、相手への気持ちも、そこには何もない。
思い込みと、勘違いだけで構成されている。
「――私の心だって、同じだ」
どんな想いを宿そうとも、どんな気持ちを宿そうとも、それを信じられる根拠がない。
それが本当であると、示すモノは何もない。
そこにある不確かな気持ちが本当なのか、それとも嘘なのか。それを判断する事さえ出来ずにいる。
何度かき消しても浮かび上がるところをみると、嘘だけで構成されているわけではなさそうだが……それが本物であると示すわけではない。
嘘でなくとも、本当でない可能性があるんだ。嘘でもなく、本当でもないものは沢山存在するのだから。
しかし、嘘であろうとも、本当であろうとも、こういったことは私には向かない。
考えること自体を放棄したくなるし、自分の心すら決められないのは不便だ。
何よりも、私がこういった気持ちを抱えていることをアイツに知られてしまったら、どんな目で見られるだろうか?
軍人バカの私には、皆目検討もつかない
――はぁ、世の中分からない事が多すぎる。