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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
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テーマをぶっちした
それだけは、分かった

ところで、20日のリリマジ みなさんこれるんですかね?
主催側としては、開催していただけるようなので、私自身は参加するつもりなんですけど……

あ、新刊あります。オフセ本があります。
挿絵は にゃのは先生にお願いしました
しっとり系で仕上がってます♪

写真をうpしたいけど、仕事がねぇ……とりあえず、帰りたいじぇww

変則エイラーニャ テーマ;拡散です

なんか、ズレてきてる気もするぞい


あなたがいれば、何も怖くない。
あなたといられるのなら、寂しさを感じない。
だけど、あなたはどうなの? 寂しい? 怖い?
「2人でずっと、一緒にいられたらいいのに」
生まれたところも、育ったところも全然違うけど、私達は今ここに、同じ場所で暮らしている。
同じ部隊で戦い、同じ空を飛んでいる。
だけど、それは一時的なもの。この統合戦闘航空団が解散されたら、私達は一緒にいられなくなる。
いつかきてしまう現実だから、心の準備が必要なんだけど。やっぱり、寂しいな。
「私、エイラと一緒にいたい」
部隊の仲間としてではなく、ウィッチだからでもない。エイラだから一緒にいたいの。
仲間ではなく、友達でもない。出来るなら、もっと深い関係で繋がりたいの。
ずっと一緒にいられるように、離れることなく一緒にいられるように。
私と、あなたのメロディーを重ねて、ずっと響かせられるように。
「どうすれば、良いのかな?」
エイラと一緒にいたい。エイラの傍を離れたくない。
だけど、どうすれば離れずにいられるの? 何をすれば、ずっと傍にいられるの?
私には、それが分からない。
「お父様、お母様とも離れてしまった」
私は、家族とすら一緒にいられないのに、エイラと一緒にいることが出来るのかな?
そんなことを、望んでも良いのかな?
「エイラ、優しいから」
けど、その優しさにすがりたくない。懇願して、エイラの気持ちを無視してまで、一緒にいることは望めない。
そんなこと、しちゃダメ。
エイラも望んでくれるように、エイラも傍にいたいって、そう望んでくれるようになれば――
「私に、それだけの魅力、あるかな?」
惹きつけて止まない、それだけの魅力があるのかな?
エイラに傍にいたいと思ってもらえるような、願ってもらえるような、そんな魅力があるのかな?
「……ない、よね」
少なくとも、今現在の私にそれだけの魅力はない。
どこにいるか分からない、幽霊みたいだって言われる私に、それだけの魅力があるはずない。
どうすれば良いのかな? 何を頑張れば良いのかな?
答えがありそうで、出口のない疑問。私の心を、冷たく、重くしてしまう疑問。
このままじゃ、エイラに心配をかけてしまうのに、心配させてしまうことは分かっているのに。全然、解決しそうにない。
「どうしよう」
考えなければいけないけど、悩んではいけない。暗くなってはいけない。
これは、結構難しいかもしれない――


     ◇


「そんなの簡単だよ。好きだーって、告白しちゃえば良いのさ」
「そう、なの?」
1人で悩んでも解決しそうにない時は、誰かに相談する。私も、そのセオリーに従ってみることにした。
……したけど、相手を間違えたのかもしれない。
「だって、自分の心は決まってるんだろ? なら、悩んでも答えなんて出るわけないじゃん」
誰にでも明るく接し、部隊のムードメーカーにもなっているハルトマン中尉。
彼女なら、何か解決策を知っていると思ったのに。宛が外れたみたい。
「告白なんて、出来ません」
相談した結果、告白すれば良いとあっさり言われてしまった。
それが出来ないからこそ、相談しているのに。ハルトマン中尉、私の話聞いていたのかな?
「んー、何もそんなに重く捉えることはないんじゃないかな?」
「重く、捉えているのでしょうか?」
私が、深く考え過ぎなのかな? そんなことは、ないと思うんだけど。
今の揺れている心で考えても、答えが出そうにはない。
「とりあえず、好きだってことを伝えてしまえば良いんだよ。そうしたら、すっきりもするだろ?」
「はい……」
このまま胸に溜め込んでいるよりは、すっきりすると思う。悩んでいるだけ良りも伝える方が、良いのかもしれない。
だけど、伝えた後のことを考えると、告白する勇気がない。
「ほら、また難しい顔をしている。そんなんじゃダメだぞ?」
そう言って、私を覗き込んでくる彼女は微笑を浮かべている。
この状況を楽しんで、その上で私を応援してくれているのが伝わってくる。
「さーにゃんは可愛いんだから、もっと自信を持てば良いんだよ。笑顔で伝えれば、エイラなんてイチコロさ」
「けど、それで良いんでしょうか?」
そんな彼女だからこそ、私の悩みを笑い飛ばしてくれそうな彼女だからこそ、私は相談している。
「好きなものは好きなんだからさ、素直になっちゃえば良いんだよ」
私の悩みを笑い飛ばしてくれると、期待していた部分がある。悩むな、行動しろって……。
「エイラだって、さーにゃんのこと好きなの、バレバレなんだからさ。目出度く、恋人同士になるわけじゃん?」
「けど、その。私、エイラの優しさに頼りたくはないんです」
直接言われたことはないけれど、エイラには何度も好意を伝えられている。
その度に、恥ずかしいような、嬉しくて暖かいような、不思議な気分にさせられた。
だけど、それだけに頼ってしまって良いのかな? 2人の恋なのに、エイラだけに頼るのは、間違っているよね?
「あらま、さーにゃんて意外と我侭なんだね」
「えーと……ごめんなさい」
やっぱり、我侭なんですよね。分かってはいるつもりなんですが、直りそうにないんです。
「いやいや、謝る必要はないよ。ちょっと、意外だなーって思っただけだから」
意外だったのかな?
やっぱり、普段の私とでは差があり過ぎるのでしょうか?
「けど、良いんじゃない? 自分の恋愛なんだから、我侭になっちゃっても」
「良いんでしょうか?」
「あはは、私なら気にせず我侭になっちゃうなー」
そう言って笑ってくれるけど、気のせいでなければ汗をかいていませんか?
熱い、のかな?
「まぁ、何にしても、悩むくらいなら行動すれば良いんじゃないかな?」
だけど、それは一瞬のことで、いつものハルトマン中尉に戻ってしまった。
相談にのってもらっている分、何か協力できそうだったのに。
「何もしないまま後悔するよりも、やれることを精一杯やって後悔したいじゃない?」
自分の悩みがあるはずなのに、こうして相談に乗ってくれる彼女。
私にも、いつかそんな余裕が出来るのかな?
そうすれば、エイラへの告白だってすぐに出来るはずなのに。
「だからさ、そんなふうに下ばっかり見てないで、上を見て笑ってみようよ。何か新しいものが見つかるかもしれないよ?」
「はい。ありがとうございます」
下ばかりを見ず、上を向いて笑う。そして、エイラがいるところまで届くように、飛んでみればいいのかもしれない。
悩んでいるよりも、その方がずっと素敵だから。
「むふふー。私とさーにゃんの仲じゃん? 気にしなくて良いよー」
応援してくれる人だっているのだから、恐れる前に挑戦してみよう。

――まずは、笑顔からかな?

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