HONEY TIME

今日から局ラジ再開☆
涼香さんふぁいとですよ～ｗ

今回はなのフェイで短めのSSとなっています。
なんだかブツ切り感がありますが・・・仕様となっております。


以下拍手レス
>えっと・・・大様ではなく王様では・・・・？
　気づいていませんでした。ご指摘ありがとうございます。

なのはと同じ部屋で過ごし、同じ時を感じ、同じベッドで眠る。
この前までは想像もしなかった暮らしがソコには待っていた。
はやてを部隊長とし、設立された新部隊。そこに分隊長として出向している私達。
「あたしの我侭を聞いてもろうとるしな、２人にはささやかなお礼やよ。･･･勿論、防音は完璧やから、何をしても大丈夫矢で♪」
小学校からの付き合いで、今更取り繕う事も、隠し立てする必要もない。
そんな気の許せる彼女だからこそ･･･バインドで縛り上げて、シグナム達に送り届けておいた。
「もう、はやてちゃん。まだお昼なんだから私達だって･･･。エッチ過ぎるのは良くないと思うよ」
「べ、別に防音とかしなくても良い･･･じゃなかった。はやて、私達に何を期待してるの？」
２人してスベッた。こんな事だから万年熱愛カップルなんて呼ばれるのかな？
まぁ、私としては事実だし、どう呼ばれようと気にならないけどね。
そして、はやてにはああ言ったけど･･･
「フェイトちゃんはここが弱いんだよね～」
「だ、だめだよなのは。そんなに激しくされたら･･･アッ、ンンッ」
部屋に入ればこうなってしまう訳で･･･
「ふふ、フェイトちゃんは可愛いなぁ。悔しいからもっと苛めちゃおうよ」
いつものように私が組み敷かれる訳で･･･
「ほ、本当にダメだってば。ちょ、ちょっとなのはソコは･･･ッ」
あっさりとなのはに襲われてしまった。

　　　　　　◇

「ご、ごめんね。フェイトちゃんとのんびり過ごせるのが久しぶりだから･･･嬉し過ぎて我慢できなかったんだ」
「もう、知らない。なのはの意地悪」
結局、私はなのはにあまり触る事も出来ずに終わってしまった。
私だって愛してあげたいのに、私だってなのはの可愛いところを見たいのに、ずるいよ。
でも、私の前でションボリしている姿は可愛いから許しちゃおうかな？
それとも、可愛いなのはをみたいからもう少しこのまま居ようかな？
激しく愛し合い、大空を飛び回る日々も大切だけど･･･。時には愛しい人とのんびりと過ごす時間も大切だよね。
そして、こんな時だからこそ、労わってあげる事が出来る。
「私はなのはと一緒に居られれば幸せだから、無理して元気にふるまわなくて良いよ」
フォアード陣の訓練に、局員としての仕事。そして、夜は睡眠時間を削りながらの訓練メニューを作り。一部は私でも手伝えるけど、場合によっては邪魔になってしまう。
そして、私も執務官として飛び回っているから、六課の宿舎に帰れない日もある。傍に居られる時は寝るように促せるけど、離れていたらそうはいかない。通信だけだと頑固な彼女は言う事を聞いてくれない。
「私は元気だよ。フェイトちゃんこそ疲れてるんじゃない？」
そんなはずはない。確かに手続きとかで少し忙しかったけど、アレぐらいは平気。
なのはと一緒に居られるだけで、私は元気になれる。この笑顔から力を貰えるんだ。
「ふふ･･･そんなに顔に出さなくても分かっているよ？いつも言ってることだもんね。フェイトちゃんは恥ずかしがりやさんのくせに、２人っきりになった時は容赦ないんだから･･･もぅ♪」
喋らなくても察せる仲。勘違いしちゃうこともあるけれど、そこまで深い関係である事が、また嬉しい。
「私も大丈夫だよ。それにどっちかといえば嬉しいんだ。いつもなら短い期間でさよならしちゃう訓練生さんも、中々会えなかったお友達の傍にも居られる。バラバラにならずに機動六課として、一緒にお仕事が出来る。」
と、そこでモジモジしはじめるなのは･･･。
「で、でもね、やっぱりフェイトちゃんの傍に居れて、すずに会える事が１番嬉しいよ」
このエースオブエースは何度落とせば気が済むのだろう？
格好良いなのは、可愛いなのは、綺麗ななのは･･･その全てが私を捕らえ包み込む。結果、なのはは１人だけなのに、その表情１つ１つに恋してしまう。
そして、その全てが欲しくて、私をもっと見て欲しくて、ついつい抱きしめてしまう。
離れていて会えない間は出来なかった我侭も、これからはすぐに伝えられるんだ。前みたいになのは１人を戦いへと送り出す事も無く、その背中を守ってゆく事が出来る。
「･･･フェイトちゃん？」
ただ、抱きしめたまま何もしないでいる私を不思議に思ったのか、なのはがたずねてくる。
でも、うわ目使いなその姿が可愛らしくて･･･
「なぁに、なのは？」
こんな返事しか返せない。

のんびりと流れる心地よい時。ゆっくりとすすんでゆく私達の時間。こんなにも大切な時間は他にはない。
キャロやエリオ、他にも保護した沢山の子供達には悪いけど、私が愛してあげられるのはただ１人『高町なのは』だけ。ごめんねと謝って済む事では無いけれど、これだけはどうしようもない･･･。
なのはが居て、私がいる。誰が来ても何があっても変わる事のないこの距離。今までも、これからも守っていきたい。だから、ここに誓う。

この身と心は、貴女と共にあると―――