ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。
※ 百合思考です。
最近は、なのは以外も書き始めました。
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1986/07/28
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恥ずかしいので止めて ^^;
ひっさしぶりの なのフェイ です
PCチェンジしたため、凄く書きにくかったのです
ついでに、フェイトちゃんと一緒に、私も迷走した感じになりました
うぅ、久しぶりの更新でこのザマとは、泣けますな
PCチェンジしたため、凄く書きにくかったのです
ついでに、フェイトちゃんと一緒に、私も迷走した感じになりました
うぅ、久しぶりの更新でこのザマとは、泣けますな
私は、彼女のことをどう呼ぶのが正しいのかな?
今まではそんなことを悩んだこともなく、ずっと呼び捨てにしていたけれど、実は嫌がられたりしていたのでは?
出会った時の状態を考えるなら、呼び方を変えることが、本当の友達になる為に必要なことかもしれない。いつまでも敬称すら付けず、呼び捨てにするのは失礼なんじゃないかな?
彼女は優しいから、私のミスを許してくれる。問題がない限り、笑顔でいてくれる。
けど、それは我慢しているっていうんじゃないの? 私が迷惑をかけているって、そういうことだよね?
友達というのは対等な存在で、お互いを尊重しあうもの。時にはケンカをしたりすることもあるみたいだけれど、それは仲直り出来るからこそ。
私は、彼女とケンカをしたいわけではない。ケンカをする理由はないし、彼女が怒ることもほとんどない。
ただ、今の関係は、本当に友達と呼んでいいのだろうか?
友達になるには、名前を呼べば良い。最初はそれだけでいいと、彼女は教えてくれた。そう、最初はそれだけで良いと、そう教えてくれたんだ。
つまり、もっと仲良くなりたいのなら、最初のままではいけない。いつまでも私が成長しないのであれば、優しい彼女でもいつかは愛想を尽かして離れてしまうだろう。私はまた、独りぽっちになってしまう。
そんなのはいやだ。私はもう、なにも失いたくない。
◇
今日から、私は変わるんだ。昨日のシミュレーションを無駄にしたい為にも、今日から変わらなければいけないんだ。
今の幸せを手放さない為に、貰った幸せを自らで捨ててしまわない為に、私は変わる。幸せに出来ないのであれば、せめて悲しませない為に。
昨日までの私に、別れを告げるんだ。
「おはよー、フェイトちゃん」
「おはよう、なのはちゃん」
まずは、朝の挨拶から。席渇の基本とも言われる、ここから直していこう。
私に対する、なのはの印象を変えていかなければいけない。いつまでも、出合った頃の私ではないと、伝えていかないといけない。
「……えーと、どうかしたの?」
ただ、私の意気込みと、彼女の受け取った内容には隔たりがあるようで、困惑したような顔をしている。
うーん、喋り方自体を、もう少し丁寧にしていったほうが良いのだろうか? 急に変わりすぎるのも、良くないかと思ったんだけど。中途半端だったかな?
「あれ? 高町さんのほうが良かったのかな?」
そもそも、名前で呼ぶのは失礼だったのかもしれない。ちゃんとしようと思ったのなら、苗字で呼ぶべきだった。
うん、これもちゃんと気をつけていかないとね。これ以上の失敗は許されないのだから。
「いつもみたいに、なのはって呼んでくれないの?」
「ちゃんと、なのはちゃんって呼んでるよ?」
これ以上、甘やかさないで欲しい。私のミスを、許さないで欲しい。
私は、対等な立場でいたいから。助けられるだけの、そんな存在ではいたくないから。
「そうじゃないんだけどな。何かあったの?」
やっぱり、急に変えたせいで彼女がとまどっているみたい。
けど、すぐに慣れてくれてるはずだから。ここは、押し通してしまおう。
「ううん、何もないよ。ただ、ちょっと直しただけだから」
元に戻すことは出来ない。けど、何も説明しないわけには行かない。
「この国には、親しき仲にも礼儀ありってことわざがあるんだよね?」
どれだけ親しい仲だったとしても、譲ってはいけないことがある。許されてはいけない、守るべきモラルが存在する。
つまり、もっと仲良くなりたい私としては、ちょっと厳しいくらいの礼節をもって、なのはとの友情を深めていくべきだと思う。
「うん、それはそうだけど。何か、間違えてない?」
「そうなの、かな?」
色々な事を間違えてきたからこそ、今回は間違えたくなかった。失敗は許されないと、そう考えていた。
それなのに、間違ってしまったのだろうか? なのはに嫌われるようなことを、してしまったのだろうか?
そうだとしたら、ちょっとショックだな。
「私は、もっと仲良くなりたいんだ。今よりも、もっと、そのなのはちゃんと仲良くなりたいんだ」
私は、私なりには考えた。私なりの努力をしたつもり。
それなのに間違えていたとなると、どうしようもない。
「過去の私は、失ってばかりだった。失うことが怖くて、自らは何もしなくて。それが原因で別れることになるなんて、理解していなかった」
何もしなければ、今のままでいられると思い込んでいた。変わることを望まなければ、そのままでいられると思っていた。そんなはずはないと分かっていても、信じることで目をふさいでいた。
その結果として、全てに遅れてしまった私は、みんなに置いていかれたというのに、気付こうとしなかった。
「けど、今の私は、昔の私のままじゃない。ちゃんと前を見て、自分がするべきことを探せるんだ」
そんな私でも、みんなは教えてくれた。変わることは悪いことではないと、自ら動くことは大切だと。
望んだところに行きたいのであれば、望んだ形でいたいのであれば、自分が変わるしかない。
「だから、もっと仲良くなるために、なのはちゃんに見放されないように。自分を変えようと思ったの」
なのはの傍にいること、なのはの友達でいること。なのはにとっての、本当の友達になること。
それが、私の望みなんだ。
◇
自分の考えを、自らの望みを伝えるって、こんなにも難しいことなんだね。
他のみんなは当たり前のようにやっているのに、私はダメだなぁ。わずかなことを伝えているだけのはずなのに、震えが止まられない。
目を閉じる前、一瞬だけなのはが笑ってくれたように見えたけど、どうなんだろう?
「そっか。フェイトちゃんは、私ともっと仲良くなりたいと、そう思ってくれるんだ」
私を呼んでくれるのは、いつもの柔らかい声。さっきまでの、硬い声とは違う、私の大好きな声。
これなら、私の望みは叶うかもしれない。
「当たり前だよ。だから、今のままの、友達の最初の段階で止まりたくないんだ。もっと、なのはの傍にいたいよ」
叶うかもしれないと、そう思った瞬間に私の口からは、願いがこぼれ出てくる。
遠慮することもなく、迷惑かもしれないと考えるよりも先に、自分の願いを伝えてしまっている。本当は、とてもわがままだったのかもしれない。
「なら、私のお願い聞いてくれるかな?」
「もちろん。なのはは私を友達と呼んで、助けてくれたんだよ。返しきれない、大きな恩もあるよ」
私で力になれるのなら。彼女の望みを叶えられるのなら、なんでも出来る。
なのはの為なら、私に出来ないことはないよ。少しでも、恩返しをさせてほしい。
「分かった」
私のほほに手を沿え、上を向かせてくれるなのは。
そこにある笑顔は、私が今までに見たことのないもの。まるで泣いているような、涙を隠しているような、不思議な笑顔。
どうして、そんな顔をするの?
「なら、今まで通り、なのはって呼んで欲しいな。そして、その大きな恩は忘れて欲しいな」
敬称を付けて呼ぶことを、禁止された。恩を忘れるようにと、なのはとの思い出を忘れるようにと告げられた。
「ど、どうして?」
私の幸せの全てがなくなってしまう。私が手に入れたはずだった幸せが、私を置いてどこかへ行ってしまう。なのはから貰ったものを、取り上げられてしまうの?
「私はね、そんな恩を感じて欲しいから、助けたんじゃないよ? そんなものの為に、フェイトちゃんを助けてないよ」
それなら、どうして私を助けたの? あんなにも危険な目にあってまで、私を助けてくれたの?
私には分からないよ。なのはは、何の為に私を助けてくれたの?
「私は、自分のしたいいことをしただけ。フェイトちゃんとお友達になりたいから、誘っただけ。難しいことなんて、何も考えていないの」
それだけなの? なのははそれだけの為に、わたしを助けてくれたの?
他に望むことはなかったの? 欲しいと思ったものはなかったの?
「それに、私はフェイトちゃんに『なのは』って呼ばれるのが好きなの。フェイトちゃんの声で、私の名前を呼ばれるのが好きなの」 もっと多くを求めてもいいはずなのに。私の全てを差し出せといわれても、君にならあげられるのに。君は、求めないんだね。
私が今のままでいることを、今まで積み重ねてきたものを肯定してくれるんだね。嬉しいけど、申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまうよ。
「それなのに、なのはちゃんなんて呼ばれたら、ちょっと距離が離れたみたいで、悲しいよ」
けど、私に出来ることは何もないから。今の私にしてあげられることなんて、ほとんどないから。
せめて、君の小さな望みを叶えることにするよ。
「分かったよ、なのは。これからも、私はこう呼ばせてもらうよ」
いつか、もっと大きな力を手に入れた時、その時にこそ私は君の願いを叶えるよ。
君の願いを叶えられるだけの、君が望んだことを実現させられるような、そんな力を手に入れるよ。
その日まで、ちょだけ待っていて欲しい。
――本当の、友達になろうよ
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