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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
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なのは短編SS第1弾です。

「フェイトちゃん・・・」
「な、なのは・・・んっ・・・」
私の唇を塞ぐ柔らかな感触。
「大好きだよ・・・フェイトちゃん・・・」
私の口内を縦横無尽に嘗め回す舌、私のことを強く抱きしめる腕。何より伝わってくる暖かさが私を溶かしていく。
いつこんなことになってしまったのだろ・・・?いや、嫌って訳じゃなくむしろ嬉しいけど。
一度離れたなのはが再度迫ってくる。
「フェイトちゃん・・・」



「なのはっ・・・あ、あれ?」
ソコに広がるのは見慣れた部屋。当然なのはがいるわけも無く、目覚まし時計が五月蝿く鳴っていた。
「夢・・・か」
なのはと抱き合って、なのはとキスして。それから、それから・・・あぁもうダメだダメだ。
正直残念だけど、夢で良かった。だって私となのはは友達で恋人ではないから。
「なのは」
そっとつぶやく。ただそれだけで私は幸せだから・・・。この気持ちは私の胸に秘めておこう。
「フェイトー!学校の時間よ~」
「あ、はーい。今行きます」
結構長い間考え込んでいたらしい。急いで準備しないとね。



まずい、授業の内容がほとんど頭に入らなかった・・・。
通学途中になのはの笑顔を見てからの記憶が無い。いや、正確に授業を受けているなのはの横顔とか、美味しそうにお弁当を食べてる顔とかは覚えてるんだけど。他の誰と何を話したかも覚えていない。
だから、こうして屋上ではやてと向き合っている理由も覚えていない。何でだったかな。
「フェイトちゃん、ちょっとええか?」
ん~、そういえばなのは今日は本局に用事があるって言ってたな。一緒に帰れなくて残念・・・。
「もしも~し、フェイトちゃん?」
あ、でも夜に電話すればいいか。うふふ、何話そうかなぁ。
「フェイトちゃん!」
「わぁっ!な、何?はやて」
はぁと目の前でわざとらしくため息をつくはやて。って何で私は屋上ではやてといるんだろ?
「何?やないでまったく。最近ずっと調子おかしいやないの。なんかあったんか?」
最近私がぼ~っとしてたり、考え込んだりしていたのでみんな心配しているそうだ。特に今日は酷かったらしい、何を言っても上の空。そこでアリサ達と相談しはやてが私の相談役としてきたらしい。
「まぁ実際、相談したからゆうて悩みが解決するわけやないんやけどな。話して貰えたら少しは楽になるかもしれへんで?」
確かに私には大きな悩みがある。しかし、それは人に相談できるような内容とは言いがたい。そもそも自分自身でもまだよく分かっていないことだ。
「フェイトちゃんがな一人で解決できる範囲の事やったら口出すつもりはない。けどな、うちらは友達や、親友ゆうてもええ。そんなフェイトちゃんが悩んでたらやっぱり心配なんや」
「ご、ごめんね心配かけちゃって。でも大丈夫だか・・・」
「スバリなのはちゃんの事やろ!」
「え?ど、どうして分かったの?」
はやての言った事はズバリ当たっていた・・・。確かに私はなのはの事で悩んでいる。
「ふふふ、文学少女 八神はやてを舐めたらあかんで・・・と言いたいところなんやけどな。実は前になのはちゃんに相談されたことがあったんや、フェイトちゃんに避けられてる気がする~ってな」
確かに何だか恥ずかしくてなのはの顔をまともに見れない日が何日か続いたこともあったなぁ。
「で、や。今日一日フェイトちゃんを見張らせてもらった結果、どうもなのはちゃん絡みやと私は判断したんや」
見張るって・・・私は容疑者か何かですか?これでも執務官候補生なんだけどな。
「強引にでも違うって言い張るならうちは聞かんけど、なにやらウズウズしてるアリサちゃんに白状させられてまうで?」
立っているのに疲れたのか、はやては私の横に座り込んだ。長話になっても付き合うといった意思表明も兼ねているのだろう。
仕方なく私はなのはに対する悩みを打ち明けることにした。
「ちょっとね、まだ自分でも良く分かっていないんだけど。ちょっと前からねなのはをみるとドキドキしてしまうんだ。なのはが私に笑ってくれただけで嬉しくて、なのはの事を考えただけで夜も眠れないだ。最近はなのはの顔を見るのが恥ずかしくてどうしようもないんだ」
それに、他の誰かと楽しそうにしていると落ち着かないんだ・・・はやてに聞こえないようにつぶやく。
はやては時々うなずきながら私の話を聞いてくれている。
「私は今まで友達がいなかったからよく分からないけど、友達のことを思うとこんな風になっちゃうのかな?」
話終わった私を見つめながらはやては苦笑した。よく分からなかったのだろう・・・。
「え~となフェイトちゃん。まず間違ってないと思うんやけど、それは恋や」
「え?恋?」
「そや、恋や。誰かのことを考えるといてもたってもいられず、夜も眠れない。ちょおベタな気もせぇへんこともないけどな。だからフェイトちゃんがなのはちゃんを見るときはあんなに熱がこもってたんか」
そうなのかな?でも私が知ってる限りでは普通恋は男の子と女の子でするものだよね・・・。
「普通は男の子と女の子なんやけど・・・フェイトちゃんはなのはちゃんの事が大好きなんやろ?」
母さんに造られて、ずっとアルフと二人だけだった。今みたいに沢山の友達が出来ることなんて考えもしなかった頃。そんな時、なのはの暖かい手に引かれて世界の広さを教えてもらった。笑い方も教えてもらったし、友達の作り方も教えてくれた。だから、なのはは特別な友達だからだと思っていた。
「ええかフェイトちゃん。うちが今からゆうことよ~覚えとき。恋ってのはな自分に素直になって行動したもんの勝ちなんや。男も女も関係あらへん。特になのはちゃんは可愛いからぼやぼやしとると誰かに取られてしまうで?」
「それは嫌だ!なのはの隣は私なんだから!」
「そ、そないにうちに叫ばれても困るでフェイトちゃん。ちゃんと本人に伝えな、な?」
私が突然大声を出したのに驚いたのかはやては飛び退きながら答えた。
「フェイトちゃんもよう知っとるやろ?言葉にせぇへんと伝わらん事はあるんや。特に想いは行動にでな相手に伝わらん」
「うん、分かったよ。私今からなのはに告白するよ」
「え?それはちょっと急すぎんか?もうちょっと待った・・・」
「私のスタイルは高速戦闘。即座に行動しないとね」
私の決意は固い。幸いまだ夕方だから夜にはなのはに告白できる。
なんなら本局まで行っても良い。
「そ、そかそか。ならうちが止めることはあらへんな。頑張ってやフェイトちゃん」
「うん。ありがと、はやて」
はやてにお礼を述べて私は走り出した。

この胸の思いを愛しい人に伝える為に―――










勢いで書いてしまった ^^;
なのはSS第一弾 はたして続きを書けるのだろうか・・・

1月4日加筆修正

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