リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。
メールアドレス
yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
◇を@に変えて下さい
なんとかUPできました~。
今回文章がかなりあれています・・・う~ん、力不足で修正できなかったよぅ
「なのは、途中で寄りたい所があるんだけどいいかな?」
「寄りたい所?うん、いいよ」
アリサ達と別れ2人での帰宅途中、茜色に染まった商店街を歩く。
最近は仕事も忙しく学校が終わった後は管理局へ出向くことが増えている。
学校でもアリサ達にまだ恋人になった事を明かしていない為、2人きりにチャンスも余りない。
好きな人が目の前にいるのに触れられない。好きな人が目の前に居るのに手をつなぐ事すら出来ないのだ。
はっきり言ってそろそろ隠そうとするのも限界だ。
「はぁ・・・」
「あれ?どうかしたのフェイトちゃん」
思い出したらおもわずため息が出てしまった。
やっぱり、昨日の晩考えたことをなのはに言うしかない。大丈夫、何度もシュミレートした、上手く行くはずだ。
「もしも~し、フェイトちゃ~ん」
「な、何なのは?」
「さっきから呼んでるのに全然気づいてくれないじゃん」
あぅ、怒らせちゃった。
「ねぇ、フェイトちゃんどこに行くの?」
「・・・海鳴臨海公園だよ」
あそこは2人にとって特別な意味を持つ―――私がなのはに告白されて、告白した場所。そして、私となのはの初デートの場所。
「そ、そうなんだ・・・」
心なしかなのはの顔も赤くなっている。
いつもならその可愛い顔ずっと眺めているところだけど、今日はダメだ。
◇
海を紅く染めながら太陽が沈んでいく。
「今日はなのはにお願いがあるんだ・・・」
「何かなフェイトちゃん?」
あの日のように私はなのはと少し離れて向き合っていた。
そう、少しだけ・・・今の私となのはの距離は後ちょっとだ。
でもこのままでは、行動しなければ絶対に埋まることの無い距離・・・。
「なのは・・・」
名前を呼んだだけで幸せになれる人。私の想いを受け入れてくれた人。
だから、もっと幸せになる為に私頑張ってみるよ。
「・・・私は、アリシア姉さんの代わりとして母さんに造られた人造生命体でした。母さんに言われた通りジュエルシードを集める、そしていつか笑ってもらう事だけが全てでした」
覚えているのは暗くて冷たい部屋、けして消えることの無い痛み。
そして私には笑ってくれない母さん。
「目の前の現実から目を逸らして、ずっと逃げてた・・・」
夢に逃げる事で私はバランスを何とか取っていた。でも、寂しかったんだ。
「フェイトちゃん、何でその話を今するの?お願いって何?・・・ぜんぜん分からないよ」
なのはが悲しそうな顔をしている。優しい子だし、こんな話をしているから当然かもしれない。
でも、ごめんね。今だけは許して・・・
「なのはが全力で私にぶつかってきてくれて・・・なのはが何度も私を受け止めようとしてくれて・・・私嬉しかったんだ」
何をやっても認めてもらえなかった。どんなに頑張っても母さんは私を認めてくれなかった。
だけど・・・なのはは名前で呼んでくれた、なのはは私を認めてくれたんだ。
「なのはにスターライトブレーカーで落とされた後、母さんに必要ないって捨てられた。私はあそこで終わりだと思って・・・諦めちゃったんだ」
あの時は信じていた・・・いや、信じ込もうとしていた事が崩れてしまった。もう、ダメなんだって思ってしまった。
「でも、なのはは諦めなかった。クロノ達と一緒に母さんを止めようとしてくれた。まだ間に合うんだって・・・まだ続きがあるんだって教えてくれた」
結果的には母さんは虚数空間に身を投げてしまったけど、助けようと努力してくれたことは忘れてはいけない。忘れられるはずも無い。
「事件が終わった後でも・・・なのはは・・・」
いけない、しっかりしないと・・・ちゃんと伝えないと。言葉にしないとダメなんだ。
「なのはは・・・私の手を取ってくれた、私を友達にしてくれた」
初めてだった。私を必要としてくれて手を取ってくれた。
友達だって言ってくれたんだ・・・。
「フェイトちゃん?」
友達が増えて楽しみも増えた。アリサ達にいたっては更に仲のいい友達だ。
そして、なのはが・・・なのはが私の想いを受け入れてくれて沢山の幸せをくれる。
「なのは、ありがと・・・」
「フェイトちゃん、泣いてるの?」
なのはにお礼を言えて安心したからか私の両目から涙がこぼれていた。
「あはは・・・ごめんね。泣くつもりは無かったんだけど」
泣くつもりは無かった。でも、涙はなかなか止まらない。
「でも、いいんだ。なのはだったらどんな私も見てもらいたいから・・・恋人だし」
「にゃはは・・・何だか恥ずかしいよ」
「そ、それでねなのはにお願いがあるんだ・・・」
幸せは独り占めしたらあかんで~と、笑っているはやてが背中を押してくれた。そういえば今回もお世話になったんだなぁ。
「うん、フェイトちゃん。悪いけどちょっとだけいいかな?」
「え?何か問題があったかな・・・」
まだお願いも使えられてないけど、真剣な顔のなのはを見たら黙るしかなかった。
「さっきのフェイトちゃんの話は少し間違っているよ。あの時お友達になれたのはフェイトちゃんが私の名前を呼んでくれたからだよ。それに告白してくれてありがとう。私を幸せにしてくれてありがとう」
なのはにお礼を言われて驚いていると急に抱きしめられた。
「フェイトちゃん、ごめんね。お願いするの少し後にして・・・」
黄昏時、紅く染まった世界の中で2人の少女は抱き合って泣いていた―――
あの後「私もそうしたかったから」となのはからOKを貰えた。
「明日から覚悟しといてね」と笑顔で去ったなのははちょっと怖かったけど、アリサ達に明日報告するよ。
「私となのはは恋人になりました」って―――
3~4日かけてこれとは・・・
他の方々のSSを読んで勉強しないといけませんね ^^;
1/19修正