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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
HN:
らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
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ジングルベール♪

そんなわけでクリスマスなんですよ
各々カップル達は幸せそうなんですが、アリサさんは何かを起こしてくれます
行動力があるからこそ、はみ出るんですよね

・w・) そんなアリサちゃんも可愛いよ



 未来を描く為に必要なもの。過去を知る為に必要なもの。そこに大きな差はない。
 自分を知るために必要なもの。相手を知るために必要なもの。そこにだって、大きな差はない。
 知ろうとするのであれば、作っていこうとするのであれば、アタシに出来ることは1つしかなくて、きっとそれは彼女であっても同じはずだから。
 ただ信じて、踏み出すの。
     これからもずっと
 墨を広げたような、真っ黒な空。それを彩るのは赤、緑、そして数々の光。
 それは今を輝かせる為だけのものなのか、それとも、先を照らす為に用意されているのか、主催者でもないアタシには知ることも出来ない。もちろん。商業活動の1つとしてであっても、そんなのは知らない。
 ここでアタシにとって重要なのは、今日がクリスマスイブであるということ。デートの最中であり、肝心のクリスマスプレゼントを忘れてしまったということ。
 本来、クリスマスと呼ばれるのは明日であり、今日渡せなかったとしても大きな問題にはならないのでしょう。正直に、家に忘れてしまったと、明日には渡せると伝えればいいだけなんでしょうけど。くぅ、イルミネーションというものを、少し侮っていたわ。今日渡したとしても問題はないのだから、この状況で、この心惹かれるシチュエーションで渡さない選択をしなければならないだなんて、そんなのアタシらしくない。
 アタシの考える幸せの為に、すずかを巻き込むって決めたはずなのに。お姫様として我侭に、求めるままにすずかを愛すると決めたのに。どうして、プレゼントを置いてきちゃったのよ。ラッピングも終わり、明日の計画が出来たからって、油断し過ぎたわ。
 いえ、それだけなら良いのよ。すずかなら、明日渡したとしても許してくれる。怒りもせず、楽しみだって笑ってくれるわ。
「はい、アリサちゃん。メリークリスマス」
 ただし、それはこの場でプレゼントを貰わなかった場合に限るわね。
「ありがと。ごめんなさい、アタシからのプレゼントは明日渡させてもらうわ」
「ごめんね、1日早く渡しちゃって」
 クリスマスとしてのプレゼントであるなら、アタシは間違っていない。
 恋人に渡すためのプレゼント、すずかの笑顔を最高の状態で見たいと考えるのなら、今日の選択肢は間違っている。
 1日早くなったとしても、拘るべきはそこではない。アタシが望む笑顔を、すずかに喜んでもらえることを、何も悩まず選択するべきだった。
 何より、こんなふうに負い目を感じている状態で、明日を迎えるのは非常に難しい。このまま食事を済ませて、別れるだなんて、アタシには我慢できない。
 当然、どうにかできる手立てはないけれど、諦めて明日を迎えるには、時間が残る。
「ふふ、楽しみにしてるね」
 何より、この笑顔を前にして撤退するなんてことは、絶対に無理。そんなの、未来のアタシが許してくれないわ。
 すずかの幸せが、アタシの幸せになる。アタシの幸せだって、すずかの幸せになる。その為に、アタシは頑張るし、すずかだって頑張ってくれる。
 それを信じ続ける為に、確証のない未来を笑って迎える為に、今のアタシがいるんでしょ?
 今は何も出来ないかもしれないけれど、この後であるなら、どうにかできるわ。のんびりを朝を迎えるなんて、アタシらしくないでしょ?
 幸せの為には全力で、すずかの為にも全力で。アタシにしかできないことを、探し出す。それが楽しいんだから。
 もちろん、こうして向かい合っているだけでも幸せだけど、与えられるものだけで幸せになれるほど、アタシは謙虚ではないよね。やっぱり、自分で動かないと満足できないわ。
「ねせ、すずか。今夜は遅くまで起きてる?」
「んー、明日のデートに差し支えない程度には寝るつもりだけど。何か、相談?」
 思いついたのなら、行動に移せば良い。こういったワガママなら、彼女は喜んで付き合ってくれるから。
 それに、遅刻したとしても問題はないわよ。デートの相手って、アタシなんだから。付き合せた、アタシが悪いんでしょ?
「そう、どうしても今夜中に決めてしまいたいことがあるから、ちょっと電話しても良い?」
 明日のデートを、心残りなく迎える為に、ちょっとだけ付き合って頂戴。絶対、笑顔にして見せるから。すずかの笑顔を見て幸せになる為に、アタシは動くから。
「別に今でもいいよ? アリサちゃんが気になること、解決しちゃおうよ」
「ごめんなさい、今は無理なのよ。ちょっと、確認しないといけないことが出来たから」
 すずかが起きていてくれるなら、それで良いの。ファリン達は協力してくれるはずだから、電話しとかなきゃね。部屋にたどり着く前に、止められたなんてカッコ悪いもの。
 プレゼントは、必ず今夜中に渡して見せるわ。
「うん、分かった。待ってることにするね」
「悪いわね、食事中に」
 すずかの許可があるのなら、アタシには怖いものなんてないから。
 
――未来ってのは、勝ち取らなきゃいけないのよ
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