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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
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コメントを頂けると泣いて喜びます。
リンクフリーです。
ご報告頂けたら相互させて頂きます。


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yakisoba_pan◇hotmail.co.jp
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冬コミも終わり、一年の瀬が(ry

はい、まともな話はここでお仕舞い

けいおん!より、梓×紬【貴女と納める最後の日】です
何かが変わりそうな年末
それでも変わらない、恋人としての過ごし方

いやー、あずにゃん熱いわさ☆


あ、ハローキティと一緒シリーズ 可愛いね
思わず、タンブラー&マウスパッド&シーツをGETしましたよ


「梓ちゃん、今年1年お疲れ様」
「はい。お疲れ様です、紬さん」
12月31日。今年最後の日。
例によって、例のごとくというべきか。私は紬さんと2人きりの時間を過ごしていた。
うーん、前に聞いた話では、海外への旅行があったはずなんだけど……深く考えないようにしよう。
「一緒にいてくれてありがとう」
「いえ、私こそありがとう御座いました。紬さんと一緒にいられて、楽しかったです」
高校2年生になった今年は、大部分の思い出を紬さんと共有する形になった。
勿論、部活が一緒だからということもあるけれど、それだけが理由じゃない。
私が側にいたいから。紬さんが側にいてくれるから。必然的に思い出が共有される。
それは、この先の人生を考えれば小さなものかもしれない。
けど、とても大切な出来事。
「梓ちゃんにとって、どんな1年だったかしら?」
「そうですね、忙しい年でした」
勉強も難しくなり、将来を考える機会も増えたきた。
クラスの皆の様子もちょっとだけ変わってきたし、忙しかったなぁ。
「学園祭、新歓ライブ、ライブハウスでの演奏。どれも大変でしたけど、良い思い出になりました」
新入部員の獲得は出来なかったけれど、軽音部としてもそれなりに活動をした。
いつもの通り、お茶ばかり飲んでいて日頃は練習しないけど、慣れてしまえばなんてことはない。あれこそが、私達軽音部のリズムなんだから。
私も、もっと上達して色んな曲を弾けるようになりたいな。
「それに、紬さんと一緒に過ごせましたから、幸せな1年間でした」
それに、何よりも大切なのは、紬さんと恋人になれたこと。
自分の心に素直になり、勇気を持つ大切さ。
誰かを愛しく思い、側にいたい、守りたいと思える気持ち。
かけがえのない想いを、私に教えてくれた。
「あら、ありがとう」
私の言葉に、柔らかく微笑んでくれる彼女。
その笑みは私の心を惹きつけ、離すことはない。
「紬さんにとってはどんな1年でしたか? その、私といて、困ったこととかありませんでしたか?」
「私も、幸せな1年だったわ。驚いたことや、初めて知ったことも多くて、とても面白かった」
紬さんにとっての1年。それもまた、充実していたようで嬉しい。
「けど、梓ちゃんと一緒にいて困ったことなら、あるわよ?」
「えっ……そ、そんな」
私といて、困ったことがあったの?
私が紬さんの邪魔になっている?
紬さんは、私と一緒にいて困っているの?
「うふふ、梓ちゃんと一緒にいられて、幸せ過ぎて。幸せ過ぎることに悩まされる、贅沢な年でもあったわ」
「脅かさないで下さいよ。何かやっちゃったのかと思いました」
幸せに悩まされる。幸せ過ぎて困る。とても贅沢な悩みですね。
けど、それは私も実感していますよ。
「うふふ、ごめんなさい。けど、本当のことよ」
紬さんといることが、私の幸せであるように。私といることが、紬さんの幸せになれば良い。
そんな我侭が、叶うかもしれない。
「梓ちゃんに告白されて、恋人になって、みんなからも祝福されて、これ以上何を望めば良いのかしら?」
「まだまだ、先はありますよ」
恋人はゴールではない。キスだって、ゴールではない。
私達のゴールは見えることはなく、感じることもない。
諦めてしまわない限り、ずっと歩いていけるから――


     ◇


「それにしても、来年は大変な1年になるわね」
漠然とした将来のこと。そればかりを考えていても仕方ない。
紬さんと一緒に生きる、今を考えていかないと。
「そうですね……」
紬さんは、高校3年生。来年からは大学生だ。
私は高校2年生。来年は受験生となる。
「梓ちゃんは受験生。私は大学生。同じ学校には通えないのよね」
「そうですね、寂しいです」
学校に行っても、紬さんに会えない。部室に行っても、紬さんがいない。
それを想像するだけでも、寂しい気持ちになってしまう。心細く感じてしまう。
「けど、出来る限り応援はするから。私をどんどん頼ってね」
「紬さんだって大変なですよ? 私の心配ではなく、紬さん自身の心配もして下さい」
そうやって、私のことを1番に心配してくれるんですね。
嬉しいですけど、自分自身の心配もして下さい。後、私にも心配させて下さい。
「大丈夫よ。私は、大丈夫だから」
「そう言っている紬さんは、無理をする覚悟をしているだけです。お願いですから、自分を労わって下さい」
誰かの為に、無制限に頑張れる。自分の信念の為になら、どんなこともいとわない。
私の恋人は、そんな強い心の持ち主。
けど、身体が心についていけなくなることだってあるんです。
「うふふ、本当に大丈夫よ?」
根拠のない自信。それなのに、信じてしまいそうになる。
紬さんの甘い嘘にすがりそうになる。
「梓ちゃんの好きになってくれた紬さんは強いわよ? 梓ちゃんのことを考えるだけで、元気になれるんだから」
「むぅ、それだと私が傍にいる意味ないじゃないですか」
紬さんが強いのは知っています。
私が想像出来ないほどの強さと、優しさ。その2つを持っていることは知っています。
けど、それだからといって、無理をして平気なわけありません。
「私にも頼って下さい。甘えてばかりの関係は嫌ですよ」
私が傍にいる。紬さんの隣には私がいる。
けして、1人なんかにはさせない。私が支えるんだ。
「紬さんが気を使ってくれているのは嬉しいですけど、それで寂しい思いをしているなら、私も辛いですから」
紬さんの優しさ。紬さんの気遣い。
それは痛い程身に染みて、理解している。
だけど、それを理由に紬さんが傷つくのなんておかしい。絶対、間違っている。
「私は紬さんの恋人なんです。遠慮なんかしないで下さい」
間違っていても、1人ではそれが限界なのかもしれない。
考えても、悩んでも、それ以上の答えはないのかもしれない。
「紬さんの恋人なんだって、胸を晴れるように頼って下さい。悩みがあれば、相談して下さい」
けど、2人なら違う道を選ぶことも出来るはず。
2人でなら、傷つかなくても済む方法を、思いつけるはずだから。
「ちっぽけな力しか持っていませんが、それでも全力でがんばりますから」
私は、小さくて弱い。この手には、誰かを救うだけの力はない。
「紬さんの傍にいる為に、紬さんの笑顔の為に、私に頑張れるチャンスを下さい」
それでも、助けることは出来る。紬さんを、助けることは出来るから。
私にも協力させて欲しい。
「けど、梓ちゃんが一緒に苦しむ必要はないわ」
「そんな寂しいこと言わないで下さい。私達は恋人なんです」
紬さんが泣いている横で、笑えるわけないです。
紬さんが笑っていないのに、私だけ笑えるわけないじゃないですか。
「もっと深く色んなことを知りたいんです。紬さんの全てを、知りたいんです」
紬さんを助ける為に、知識と力を身につける必要がある。
そして、それ以上に彼女のことを知らなければいけない。
「お願いです。迷惑になるかもしれませんが、私を……中野梓を頼って下さい。紬さんが頼ってくれて、安心できるような、そんな存在になりたいんです」
私の目標。私の願い。
紬さんに甘えているだけではなく、頼られる恋人になる。
隣に立ち、同じ物を見れる人間に成長してみせる。
だから、これは譲れません――


     ◇


「それに、私もう決めましたから」
「どうかしたの?」
ここまで言ってしまったのだから、隠す必要もなくなってしまった。
どうせなら、全部伝えて私の本気を知ってもらおう。
「私も、紬さんと同じ大学へ進みます」
「え、どうして?」
……どうして、驚くんですか?
少しは喜んでくれると思っていたのに。ちょっと、アテが外れました。
「傍にいないと、紬さんが無茶しそうですから」
それでも、私の目的は変わりません。
私の行動にも、変更はありません。
「それに、一緒の大学に通えば、会える機会も増やせますから」
紬さんと一緒にいる。その為の努力をする。
それ自体が、私にとっての幸せだから。譲りませんよ。
「でも、梓ちゃんの学びたいことがあるか、分からないよ?」
「将来のことなんて、漠然としていて分かりませんよ」
将来の夢。将来、やりたいこと。
そんな漠然としたもの考えても仕方ない気がします。
なるようにしかなりませんし、無理なものは無理なんですから。
「そんなことを考えるぐらいなら、紬さんと一緒にいられる幸せの為に努力します」
私は、1つずつ積み重ねていくことにします。
現実的な夢を。ただの想像で終わらない、そんな夢を。
「紬さんの隣に立っていても見劣りしない。そんな人間になれば、叶えたい夢があっても、手が届くですから」
夢を現実にする為には、努力すれば良いんです。
頑張って、自分が後悔しないように動いて。そうすれば良いんです。
「なんて、ちょっと大きなことを言いすぎましたね」
「大丈夫よ。梓ちゃんは頑張り屋さんだから、信じていれば必ず叶うわ」
紬さんと一緒にいられる、今年最後の日に誓いを立てる。
クリスマスに紬さんがしてくれたように、私も立てたかったから。
逃げない為の制約ではなく、自分自身が頑張る為の誓いを。
「そうですね。紬さんも一緒にいてくれますし、大丈夫な気がします」
「でしょ?」
余りにも大きく、都合の良いことを言ってしまった。
それなのに、紬さんは笑わないんですね。
頑張れ、大丈夫って、応援してくれるんですね。
「私は忘れてしまっているのかもしれませんね」
「えーと、何か約束してたかしら?」
「……別に、そういった意味ではありませんよ」
紬さんは凄い人。
いつにの間にか傍にいて、いつでも微笑んでくれて、私を安心させてくれて。
まだいける、大丈夫だって、背中を押してくれる。
「私にとっては太陽にすら等しい、元気をくれて、優しく包んでくれる存在が、傍にいましたね」
「梓ちゃんにそんな人が!?」
「何を驚いているんですか! 紬さんのことですよ」
こうゆう人なのは理解していたつもりですが……もぅ、台無しですよ。
たまには、こう、格好良く決めたかったのに。
「前に言いましたよね? 私にとって、紬さんは太陽みたいな人だって」
「そういえば、そうだったわね」
えーと、もしかして忘れてました?
あの時、結構頑張ったのに。
「ごめんなさい。嬉しいことが多すぎて、思い出せなかったの」
「別に、怒っていませんよ」
ちょっとだけ、悲しかっただけです。
それに、私の想いが足りないから、心に残っていなかったんですね。
次は、忘れられないように、きちんと伝えます。
「きらきらしてて、温かくて。それなのにどこか抜けていて」
「あのー、私褒められているのかしら?」
「褒めてますよ。全部、紬さんの魅力なんですから」
ほわほわしていて、どこかズレているのさえ魅力になる。
恋人だから、色眼鏡で見ているのかもしれませんが――大好きなんだから、仕方ないです。諦めて下さい。
「完璧である必要なんてないんです。私の居場所も残しておいて下さい」
1人で全部出来てしなうなら、私は必要ないじゃないですか。
1人だけで幸せになれるなら、私の居場所はなくなってしまいます。
「大丈夫よ。私の隣は、梓ちゃん専用なんだから」
「ありがとうございます」
そんなあなただから、私は頑張りたいんです。
甘えたり、頼ったり。それだけじゃ満足出来ないんです。
「紬さん。疲れた時は呼んで下さい。私が支えます」
私を頼って欲しいから。
「寂しい時は呼んで下さい。一晩中だって、傍にいます」
私は隣にいるから。
「悲しい時は呼んで下さい。傍にいて、一緒に泣きましょう」
何も出来ない時だって、逃げたりしません。離れたりしませんから。
「幸せになりたい時は、傍にいます。私の全てで、紬さんを満たしてみせます」
紬さんがそうしてくれる想いに、私は応えたい。
紬さんの全てを満たせるような、そんな存在になってみせる。
幸せになる為の手加減なんて、しません。
「ありがとう、梓ちゃん。そう言ってくれるだけで、私は幸せよ」
「もう少し我侭になってもらえると、私としては嬉しいです」
これだけで幸せを感じてくれる。それはそれで、嬉しいこと。
けど、もう少しだけでも良いから、我侭になって欲しい。
「うふふ、大丈夫よ。これからは、もっと梓ちゃんに甘えさせてもらうから」
「宣言した身としては、そうしてもらえると嬉しいです」
私は幸せになる。私は、紬さんを幸せにする。
ずっと笑っていて欲しい。ずっと傍にいて欲しい。
そう、願っているから。

――紬さん、大好きです。

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