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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
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水曜日です
はい、更新なのですよ

けいおん 梓×紬【想いの先】
ええ、タイトルには突っ込まないで下さい
センスが皆無なのは理解しております (><)


胸に宿った不安
それが示すものは何か?
それが求めるものは何か?
少女の心は揺れ動く~



高校に入学して暫く、私は軽音部へと入部した。
理由は単純で、新歓ライブでの唯先輩が格好良かったから。
凄く上手に見えて、格好良く演奏していて、この人と音楽をやりたいと思ったから。
「そうだったはずなんだけどなぁ」
実際は厳しい練習もなく、とてものんびりとしたもの。毎日楽しく過ごせているけど、ライブに参加することも殆どない。
だけど、放課後になって先輩方とお茶を飲んでいるだけでも楽しめる、そんな優しい場所。日向みたいに暖かくて、安心できる場所。
折角なので、今日は先輩方について書いてみようと思う。
平沢唯先輩。パートはリードギター。
おっちょこちょいで、すぐにサボる人。頑張れば凄いはずなのに、ケーキを食べないとやる気が出ないみたい。
正直、この人に憧れたのかって落ち込んだこともあるけど、今は良い思い出。
温かくて、すぐに抱きついてくる先輩。憂のお姉さん。
秋山澪先輩。パートはベース。
なぜあの軽音部に所属しているのか分からない、そんな先輩。腕前はかなりの物だけど、本人曰く練習していれば普通とのこと。
そんなところにも憧れてしまう。
他の学校にもファンがいたりと凄い人だけど、恥ずかしがりや。学園祭のライブはトラウマになっているみたい。
田井中律先輩。パートはドラマー。
部長だけど、よく怒られている先輩。かなり走り気味で、勢いのある叩き方が得意。
よくからかわれるけど、憎めない。きっと優しい人。
琴吹紬先輩。パートはキーボード。
おっとりしていて、どこかズレている先輩。お金持ちで、お嬢様。
ふんわりしていて、優しくて、良い先輩なのに……。
「私のもやもやは、むぎ先輩が原因なんだよね?」
笑顔を見ると嬉しくて、姿を見ると嬉しい。
声をかけられるとびっくりしてしまうけど、やっぱり嬉しい。
反対に、誰かと話しているところを見ると、少しイライラしちゃう。
不思議なところがあるから、心をみすかれてしまいそうでそわそわしてしまう時もある。
「この気持ち、何なのかな?」
気付いたのは最近だけど、もしかしたらずっと前からこんな状態だったのかもしれない。
自分から話しかけているのに、先輩の反応に戸惑って。どうしたら良いのか、分からなくなっている。
一緒にいたいはずなのに、先輩の傍にいると落ち着かない。笑いかけて欲しいのに、その笑顔に不安になる
私はどうしちゃったのかな? 私は、どうしたいんだろう?
私自身が何をしたくて、むぎ先輩には何をして欲しいの?
「それが分かれば良いんだけどねー」
考えても、悩んでも答えが出てこない。
どうしたら良いのか分からなくて、現実から逃げ出したくなる。
私の心って、こんなにも弱かったのかな?


     ◇


感情に、心が追いついていない。感じていることを整理出来てないんだ。
感情が、心に届いていない。受け入れるのを怖がっているみたい。
だから、こんなにも不安になってしまうのかな?
何か望んでいることがあるから、不安になる。
何か願いがあるからこそ、不安定になっている。
けど、それは心が望んでいることなの?
それとも、感情が願っていることなの?
分からない。どうしたいのか、どうすれば良いのか分からない。
何に悩んでいるのかが、全く分からない。
「このままでは、誰かに相談することも出来ない」
いや、例え分かったとしても、相談して良いことなの?
心のどこかで訴えている、隠せという言葉に従うべきなの?
どこか嬉しくて、それなのに凄く怖くて。嬉しいの中に怖いが混じっていている。
嬉しいことと、怖いことが同時にくるなんてあるのかな?
温かくて、叶えばとても幸せになれそうな感じ。
冷たくて、全てを投げ出し逃げ出したくなるような幹事。
うん、そうなんだね。
多分、感情は嬉しいことだけを感じているんだ。こんなにもそわそわ落ち着きがなくて、嬉しくなっている。
だけど、心は逆。怖いことだけを感じている。気付いてしまえば壊れてしまいそうな、そんな恐怖が私の中で膨らんでいる。
どうして、怖がっているの? 何に怯え、何を恐れているの?
どうして、嬉しいの? 何を期待して、何を望んでいるの?
「それが分からない。それさえ分かれば、解決するのに」
感情は叫んでいる。
願いを叶えたいと、幸福になりたいって叫んでいる。
心は訴えている。
気付いてはいけないと、それは危ういことだって訴えている。
「どっちも、むぎ先輩に関係しているんだよね?」
他の先輩達を見ていても、こんなふうになったりはしない。
むぎ先輩を見ているときだけ、心が不安定になってしまう。
むぎ先輩のことを考えた時だけ、感情が騒ぎ出す。
この気持ち、どうしてむぎ先輩に関係してくるの?
私の悩みなのに、どうしてむぎ先輩が出てくるの?
先輩達との関係は良好。ただ、先輩後輩としてだけではなく、軽音部の仲間として見てくれている。
それなのに、むぎ先輩にだけよく分からない気持ちを抱いているの?
優しくて、温かくて、傍にいると安心できる先輩なのに?
いつもにこにこしていて、おっとりしていて……そんな先輩に?
逆に考えてみれば分かるのかな?
私から先輩達へと向かうのは、好意だと思う。
時々ダメだなーなんて思うこともあるけど、それがうちの軽音部のリズムなんだって気付くことが出来たから。
やる時はやるし、やらない時は全然やらない。メリハリがついていると考えれば、悪いことじゃない。
うん、やっぱり。先輩達全員で考えると、こんな気持ちになったりはしない。
けど、1人1人のことを考えると、むぎ先輩のことを考えてしまうと、心が不安定になってしまう。
どうして? なんでなの?
私からむぎ先輩に向かう感情は好意なのに、恐怖を感じてしまう。
何を考えているのか時々分からないから?
私達と感覚がズレていることがあるから?
違う。それはむぎ先輩の魅力であって、恐怖を抱くはずない。
怖いのは私自身の心?
どうしたいのか、どうなりたいのかが分からないから怖いの?
どうしてむぎ先輩が気になって、その理由が分からないから怖いの?
声にならないこの思い、心の中に響き渡り私を不安にさせる。
感情が暴れる理由、不安になってしまう理由。なに1つ分からない。
分からないから怖い。怖いから不安になる。
うぅ、むぎ先輩は悪くないのに――


     ◇


それでも、悩んで考えて、1つだけ分かったことがある。
どんなに怖くても、この気持ちが消えることはない。
どんなに不安でも、この気持ちを忘れることは出来ない。
それ程、強い思い。強くて、暴れん坊で、私を困らせる思い。
少し困ることはあるけれど、きっと大切な思いだから。
その意味が分かるまで、消えないように、なくさないように守らないと。
今は分からなくても、きっと分かる時がくるはずだから。
こんなにも暖かくなれる想い。それが悪いはずなんてない。

――この想いの先には、光あるから
 

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