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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
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カッとなって書いた。反省はしていない。後悔もしていない。

いや、だって、ありすさん可愛いんですもん。仕方ないじゃん! これで書かないとか、私には無理だよ!
そういえば、寝ているときに首筋につめたーい感触があり、いつもより1時間ほど早く起きたわけですが、なんだったんでしょう?
まぁ、そんな事情はどうでもいいのです。


ドキドキ!プリキュアより 真琴×ありす  始まりの鼓動 をうpです
将来的には、ありす×真琴になると美味しいです。ありすお嬢様、頑張ってください。私の為にも頑張ってください。

あ、後悔はしていませんが、いきなりの告白回でございますので、前に戻った話は書きます。多分


 
 何もないはずの放課後、いつも通りマナちゃん達との時間が始まるはずだった放課後。私は、どうしてこのような場所にいるのでしょうか?
 きっかけとなった手紙は、我が四葉財団の監視網を潜り抜け、私の寝室まで届いたもの。
 寝ているところに置き土産をされたのは、少々不気味ではありますが、敵意にはないものと判断し、指定された時間、指定された場所に1人で赴くこととなった。
 まぁ、1人で出歩かせてくれるはずもないので、すぐ近くにはSP達やセバスチャンが隠れていることでしょう。ようは、相手に気取られなければそれで良いのです。
 何にしても、この手紙。不思議なところだらけで、どう解釈するべきなのでしょうか?
「放課後、王貝第一中学の体育館裏に1人でこられたし」
 差出人の名前もなく、用件も書いていない、可愛らしい便箋。これで果たし状とかであれば、速やかに自体させていただくべきところなんでしょうけれど、ちょっと心当たりがあるんですのよね。
 丸かったり、シャープだったりと、随分と特徴のある書き方。これは、変則的な文字を書くことに慣れ、定期的に書いているこの人のクセなのでしょう。
 少し前までであれば、心当たりなんてなかった。呼び出しの手紙を枕元においてみたり、他校の生徒である私を王貝第一中学に呼び出してみたり、名前を書くことすら忘れていたり――まったく、クールなイメージが台無しになるほど、可愛らしいお方ですね。どこまで、私を困らせれば満足していただけるのでしょうか?
「ごめんなさい、遅くなったわ」
「いえいえ、私も今来たところですから、お気にせず」
 剣崎真琴。今売り出し中のアイドルにして、私と同じくプリキュアとしての使命を背負っている少女。いえ、この場合は私が同じ使命を背負ったとするのが正確でしょうか?
 彼女はトランプ王国最後の戦士であり、アンジュ王女の側近であった者。いわば、プリキュアとしての先輩なのですから。
 そんな彼女が、思いつめたような表情で見つめてくれば、自然とこちらの鼓動も早くなってしまうというもの。
 ところで私、何か怒られるようなことでもしたのでしょうか? 顔がどんどんと赤くなっていますし、その内倒れてしまわないか、心配ですわ。
「大丈夫、時間を取らせるつもりはないわ。すぐに終わるから」
「ふふ、緊急の用事でしたら、ランスちゃん経由でもよろしかったんですよ?」
「それじゃ、意味がないって教わったから。ちゃんと伝えないといけないんだ」
 あら、そうなると何かしら? てっきり王女様に関わることを、王女様に繋がる情報を求めているのだと思いましたのに。この資料は無駄になったかしら?
 プリキュアとしての使命で、随分とご自分を責めているようでしたし。自らを追い込むのを止めたといわれるのであれば、歓迎致しますけど。また、危ないことを考えたりはされてないですよね?
「私の気持ちは、私の口から。直接伝えないと、意味がないって。マナがそう言っていたから」
 マナちゃんか。2人きりの時に別の方の名前を出すのは、如何なものでしょう?
 恋人同士でもありませんし、ムードを大切にしなければいけない間柄でもありませんけど、少々寂しいものがありますわ。
 いつまで経っても友達ポジションで、それ以上近づけない立場であることは自覚していますが、ちょっとくらい夢を見せてくれてもよろしいんじゃないですか?
「そう、マナちゃんですか」
「え? いや、その。別にマナのことを教えて欲しいとか、マナ達が絡むようなことじゃないんだけど。マナに教えてもらった本に、そう書いてあっただけって言うか……」
 マナちゃんの名前を出した瞬間に見せた顔、しおれた花のように悲しさが漂っていましたわ。
 それに、物静かなはずの真琴さんをここまで焦らせるなんて、一体どのような用件なのでしょうか?
 分からないことだらけで、若干面白くなってきてますね。
 どれだけの情報を集めても、人の心までは分からない。推測することは出来ても、その全てを知ることは出来ない。それは私にとっての恐怖であり、同時に強く興味を惹かれるものでもある。特に彼女、芸能界にその身をさらし、アイドルとして活躍している真琴さんの心には、人一倍の興味を持てた。
 どのようなことを考え、何を支えにして戦っているのか? どのようなことを望み、何を代償にして生き抜いているのか?
 表面的な、プリキュアとしての使命ではない、彼女個人としての心を知りたいものです。
「そんなことはどうでもいいの。ありすに、私の気持ちを知って欲しいの」
「気持ち、ですか?」
 こちらの学校に通うのも初めてで、こちらの世界の常識には疎くて。そのような彼女が本で調べてまで、私に伝えようとしている気持ち。
 それがどのようなものであったとしても、私は受け入れるべきなのでしょうね。彼女の頑張りを、努力を無駄にしたくないと思うのであれば、全力で応えるべきなのでしょう。
 もちろん、内容にもよりますが、可能な限りでは応えましょう。
「分かりました。この四葉ありす、剣崎真琴さんの気持ちを聞きましょう。どのような内容でも、逃げたり致しませんから。遠慮せず教えてくださいな」
 それに、彼女との仲が深まるのであれば、私にとっても良いことです。望んではならない気持ちを抱いてしまった者として、求められるという、これほど甘美な時間はないでしょう。
「ありがとう」
 何にしても、今この瞬間だけは真琴さんを独り占め。世界中を探しても、私ほど幸運な者はいないでしょう。
 自らが気持ちを寄せている者に呼び出され、大事なことを伝えられようとしているのです。その内容に関しては、全くの不明ではありますが。それでも、嬉しいものは嬉しいのです。
「私、ありすのことが好きなの。恋人というものになってくれないかしら?」
 コイビト? 鯉人? 恋人?
 いえいえ、私の聞き間違いかもしれません。真琴さんの緊張が伝わり、ありもしないことが聞こえたのかもしれません。
 彼女が軽々しく、このような形で告白してくるなど、ありえないでしょう。ええ、きっとドラマの練習か何かなのでしょう。
 思わず抱きしめたくなる小動物的な感じも、目元を潤ませて震えているのも、可愛さの余りにこちらの理性が吹き飛んでしまいそうなのも、役を獲得する為の、そう練習に決まっていますわ。
 嫌ですわ、真琴さん。そういった練習に付き合って欲しいのであれば、きちんと言って下さらないと、勘違いしてしまいますわ。
「あれ? 告白ってこれであってる? 好きな人に気持ちを伝えれば、返事がもらえるんでしょ?」
「本気ですか?」
 あの剣崎真琴が、私に告白をしている?
 いや、確かにお互いに立場のあるものとして、釣り合いとしてみるならば、変な形ではありますがバランスは取れるのかもしれません。
 ただ、このように週刊誌が好みそうなスキャンダル、立場があるからこそ避けねばならないはずで、ダビィさんがそのようなことを許可するとは思えないのですが。真琴さんの独断でしょうか?
「もちろん、本気よ。こんなこと冗談で言えないって、ありすなら知ってくれてるでしょ」
「それは、そうですが。本当に、よろしいんですの? 今の告白、本気のものとして受け取ってよろしいんですの?」
 私、四葉ありすという生き物は、基本的に臆病だ。
 何事をするにも準備を怠ることはない。可能な限りの情報を集め、障害となりそうなものは可能な限り取り除き、自らの周りに不穏な風が吹くことすら許せない。そんな臆病者だ。
 だからこそ、自らの願いが叶うかもしれない、向こうから飛び込んできてくれているような状況でも、素直に受け取ることは出来ない。不安になり、受け取ることを躊躇してしまう。
 直そうと思っているのに、心を強くしようと努力しているのに、このような事態にはまだまだ弱い。
「私はありすが好き。誰がどう言おうとも、ダビィに止められようとも、プリキュアの使命があるとしても、この気持ちだけは止めることが出来ない」
 やはり、ダビィさんには止められたんですのね。日常が戻ってきたようで、少し安心しましたわ。
 それにしても、プリキュアとしての使命と同列に並べていただけるなんて、光栄なことですわね。私個人への気持ちが、王国を想う気持ちと同じ大きさだなんて、少々荷が重たい気もしますが、悪くはありません。それくらいの方が、楽しいでしょうし。
「こんな気持ちになったの、初めてだから。上手く伝えられていないことは、分かってる。けど、それでも知って欲しい。私は、ありすが好き。ありすと恋人になりたい」
「うふふ、ここまで熱烈な告白を頂けるとは、私は幸せ者ですね」
 さて、どうしたものでしょうか? 私個人としましては、何も考えずに受け入れたいところですけど。これでも四葉財閥の一端を担う身ですから、自らの感情だけに振り回されるような、そんな道を選ぶことは許されません。
 それに、彼女だって、真琴さんだって大変なことになりますわ。
「スキャンダルとして、とり上げられてもよろしいんですの? アイドルとしての全てを失うことになりますわ。もちろん、王女様を探すために歌う場も無くなってしまいますわ」
 真琴さんの気持ちは嬉しい。すぐにでも受け取り、その震えを止める為に抱きしめたいと思う。
 ただ、それはお互いの立場を悪くするものでしかなく、臆病者の私としては選べない未来。今まで通りの関係を続けていくことが、彼女を傷つけずに済む、もっともな方法であるはず。
「大丈夫、芸能界は潰し合いだということは理解しているし、ありすの立場が悪くなるかもしれないことも知っている」
「それなら、ここでのことは忘れ、今まで通りに過ごすのが1番だと思いますわ」
「ダメ。そんなのじゃ帰れない。私は、覚悟を決めてきたの。全てを失い、最初からやり直すことになったとしても、それでもありすが欲しいの」
 私が欲しいだなんて、情熱的なんて言葉で収まるほど、可愛いものではありませんよ? 人間関係に関してのみはバッチリ学ばれているでしょうし、彼女の口から嘘を告げられるとは思わない。
 なら、彼女の今言っていることも、先ほどまでの言葉も、全てが偽りなき真実ということでしょう。
 ふぅ、仕方ありません。私も素直になる時がきたようです。
「そこまで愛されたら、応えるしかありませんわね」
「それは、OKってことなの? 恋人になってもらえるの?」
「ええ、私も真琴さんのことが気になって仕方ありませんから、ここ言って頂いたらもう逃げられませんわ」
 私の心にあった心配事も、彼女にとっては乗り越える障害でしかなく。私の心にあったはずの不安も、彼女の言葉によって霧散してしまった。
 そこまでして想いを告げてくれた真琴さんに、これ以上の隠し事をするのはフェアではありませんし、正直なところ隠し続けられるとは思いません。
「真琴さん。私、四葉ありすはここに宣言致しますわ。この身のある限り、全力で愛します。あなたの身に降りかかる不幸から、私が守ってみませますわ」
 そっと抱きしめる、腕の中の彼女。プルプルと震えていて、どこかへ逃げ出そうとしているのが伝わってくる。
 ダメですわ。あんなに恥ずかしい言葉を告げられた後ですもの、熱くなっている顔をお見せするわけにはいきません。暫くは、この温もりで我慢して下さい。
「なら、私は全てを切り裂いてみせる。ありすを困らせるものを、ありすの前に立ちふさがるものを、全て切り開いて、未来へ連れて行くことを約束するよ」
 どこへ行こうかと迷っていた手が、私の髪に触れる。普段であればヘアスタイルが崩れると、悩まなければいけないところですが、今回は特別です。真琴さんになでで頂いたところから、幸せが溢れていますから。これに抗えるほど、私の心は強くありませんわ。
 だんだんと傾いてくる陽が照らす、体育館裏。いつもは隠れているはずのこの場所も、今の私達のように輝く時があるのですね。
 ふふ、全てが輝いて、幸せでおかしくなってしまいそうです。
 
――私、好きな人が出来ました
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