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ここは「魔法少女リリカルなのは」の2次SSをメインとしています。 ※ 百合思考です。 最近は、なのは以外も書き始めました。
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ
プロフィール
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らさ
年齢:
37
性別:
男性
誕生日:
1986/07/28
趣味:
SS書き・ステカつくり
自己紹介:
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おはようございます。出勤まで時間はありませんが、とにかくUP

そーいえば、ありまこタグというものが、pixivで存在するんですね
元気になれそうです。にやにや出来そうです。

今回は ありすお嬢様、次は まこぴーの予定です
私の計画なんて、あてにならないけどね


 変わることがないと思っていた日常に、小さくはない変化が訪れて数時間。私は眠れない時を過ごしていました。
 夢のようで夢ではなかった、真琴さんと思いが通じてしまったあの後、どのようにして部屋まで戻ってきたのか、誰と何を話したのか、記憶が定かではありません。1つだけ、別れる時に胸が大きく痛んだことさえなければ、夢の中の出来事だと、自分を納得させていたはずです。
 折角結ばれた、想いを伝え合い恋人となれた、そんな甘い時は長くは続きませんでした。
 元々、過密なスケジュールの中で動いている真琴さん。あの時間ですら、他の仕事を調整して獲得した、本当の隙間だったそうで。申し訳なさそうにしている、ダビィさんに引きずられながらお仕事へと向かわれました。
 今思えば、そのまま付いていくという選択肢もあったのかもしれません。大体のところであれば、顔パスでどうにかなりますし、わざわざ離れる必要はなかったように感じます。
 もっとも、離れていなければ、それはそれで大変なことになっていたであろうことは、容易に想像できますが、それもありかなと思えるところ、さっそくノロケが入っているようですね。
「このままでは、マナちゃん達に会わせる顔がありませんわ」
 親友であり、夫婦と呼んでも良さそうな2人を差し置いて、私が先に恋人を得てしまうだなんて。計画外もいいところです。
 真琴さんにはしっかりと責任を取って、幸せにしていただきませんと、私の愛で溺れさせてしまいますわよ?
 ただし、安易にばれるような、そんな関係ではいけませんわ。2人共、立場があるもの同士。そこら辺の線引きはきちんとおこなって、ばれないようにお付き合いしませんと。誰に邪魔されるか、分かったものではありません。
 もちろん、そうならないようには手を打ちますし、根回しもします。ただ、その全てが不注意からもれてしまうことも、十分視野に入れておかなければいけませんわ。
 そこに関しては、芸能界に身を置かれている真琴さんのほうが慣れていそうですし、ご教授を賜るのもいいかもしれませんわね。そのまま別のことを教わったり、教えて差し上げたり――ふふ、いけませんわ。このままでは、いつまで経っても眠ることが出来ません。
 真琴さんとの甘い時は、明日の私に任せるとして、今の私は眠ることに集中しましょう。睡眠不足で元気のない様子を見せるわけには行きませんし、プリキュアとしてもそれはいただけませんわ。
 全てのことをちゃんとやり切らないと、真琴さんに心配をかけてしまいます。恋人になれたからといって、気を抜くわけにはいかないのですから。今まで通り、平常心を保って接していかなければ。マナちゃん達にすぐにばれてしまいますわ。
 ばれたところで困ることはありませんし、彼女の決意も聞いていますが。やはり、障害となるものが少ないほうが、のんびりと愛し合えますから。そこら辺は、うまく調整しましょう。
 2人きりになる口実に困ることもないでしょうし、そうやって秘密の関係を続けるのも、どきどきして刺激的ですわ。
 はぁ、ダメですわね。眠ると決めたはずでしたのに、明日が楽しみすぎて眠れません。
 ここは諦めて、溢れんばかりになっているこの気持ちを、何か形にでもしたほうがよろしいのでしょうか?
 真琴さんへ宛てた手紙や、これからの予定を連ねたスケジュール。手作りの贈り物なんかも良いのかもしれません。
 どれが1番喜んでいただけるでしょうか? あの笑顔を独り占めするには、何を送ればいいのでしょうか?
 今までであれば、即座に答えられていたはずですのに。どうして、悩むようになったのでしょうか?
 思いが通じて、恋人になれて、私の不安は減ったはずなのに。未来へと繋がる幸せが増えたはずなのに、どうして悩むことになるのでしょう?
 打ち明けられずに終わる心配もなくなり、断られる不安もなくなり、誰かにさらわれてしまう絶望も消え。それでも、なお悩む理由はなんでしょうか?
 幸せというものは、求めれば際限がないものなのでしょう。頭の中では、理解しているつもりでしたのに。
 実際にその立場になってみると、中々に苦しいものですね。自分のことのはずなのに、自分の心なのに、把握することが出来ません。
 どうしたいのか、どうすれば満足できるのか。なにをしたいのか、なにをして欲しいのか。その全てがもやに包まれてしまい、はっきりと見えないのです。
 面白いと思える反面、新たな不安を生み出してしまいます。夢の世界に生きているような、不確かな感覚がこの手に残ってしまいます。
「真琴さんは、平気なんでしょうか?」
 私が感じているような不安を、彼女も感じているのでしょうか? それとも、不安になっているのは私だけなのでしょうか?
 知りたいです。真琴さんが今なにをしているのか、何を感じているのか。それを知りたくて、じっとしていられません。
 このような時間帯に連絡を入れれば、迷惑にしかならないと分かっていても、ついつい手がランスちゃんに延びてしまいそうになります。それなりに我慢が出来るほどだと自負していましたのに、こんなことではダメですわね。
 明日になれば会えるのですから、声を聞くことも、真琴さんに触れることも出来るのです。少しだけ、我慢しましょう。
「おやすみなさい、真琴さん」
 夢の中でもきっと会えると、真琴さんの声が聞けると願って。明日へ向かいましょう。
 
――私の心は、あなたのものです
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