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・web拍手より『鳥籠』(ティアナ→なのは)を取り出しました。
病み気味です。
・web拍手に過去の管理局通信投稿SSを入れました。
結構良い評価を居ただけています。お暇がありましたらどうぞw
なのパの通知っていつきますかね?
徐々に温かくなり始め、機動六課解散が迫ってきたある日。ティアナ・ランスターは自室で悩んでいた。うんうんと唸り、部屋を歩き回る様は異常だが、同室のスバルが出かけている為つっこむ者すらいない。
あの日、医務室で聞いたなのはさんの話。先の事件での限界突破のブラスター使用による後遺症。それを負ってでもなお、前を向き私達への教導を続けると言ってくれた。
確かに私達は強くなった。なのはさんの教導は素晴らしいものだし、各個人の強くなろうと懸命に努力した・・・それでもやっぱり納得がいかなかった。
医者として止めたいと話したシャマル先生を押し切り、教導を続けているのだ。最近はスバル相手にワンツーマンで行っているけど、振動拳を使えばなのはさんのバリアも破れてしまう。普通の状態であればなんて事の無い衝撃だけど、今の彼女は違う。最大魔力値が低下している状態で、魔法ダメージを受け続ければどんな症状がでるか分からないのだ。まだまだ教えて欲しい事は沢山あるし、彼女の下で働きたいという気持ちもある。
でも、これ以上私達の為に無理をして欲しくない。教官としてフェイト隊長やヴィータ副隊長、シグナム副隊長だっているんだ。なのはさんが抜けたても訓練は続けられる。それに、教導は直接相手をしなくても、指示を出したり、訓練メニューを考えたりする事で続けてもらえる。
そう・・・後方に下がって貰うんだ。いくら超人的な魔力を持ち、数々の戦歴を残してきたとはいえ、彼女はまだ20歳もきていない。私が努力したからといって彼女の代わりは勤まらないだろうけど、なのはさんを守り抜くだけなら出来るはずだ。この前自覚してしまった彼女への想いさえ伝えられないうちに”落ちた”となれば私はどうしていいか分からなくなる。
彼女自身、嫌がるかも知れないが・・・これは彼女を守る為、彼女に生きていて貰う為の手段なんだ。誰かを守る為に魔法を使う。そう、彼女の思いも引き継げる素晴らしいアイディアだ。こんな簡単な事に気が付かなかったとは・・・我ながら呆れるが、まだ遅くは無い。
今すぐにでも彼女を捕らえ、籠に入れる。そして、逃げてしまわないように羽根を切ってしまえば良い。最初は抵抗されるかもしれないけど、彼女だってきっと分かってくれる。憧れる、愛しい人に落ちて欲しくない。ただ、それだけなのだから・・・。
さぁ、なのはさんに通信をいれよう。
不気味な笑みを浮かべ、壊れてしまった少女は追憶の中にとどまる。過ちに気づくことも無く、光りあった未来さえも否定し、闇の渦中へとその身を捧げる。狂おしい愛情に妬かれ、光を失う。風を掴んだその手に楔を、翔け続けていたその足に枷を、そして光を目指していた瞳を閉ざし目隠しを・・・。
あぁ、少女は気づけないのだろう。自らが歩む先に意味など無い事に・・・
あぁ、少女は気づけないのだろう。ソレが何を意味しているかなど・・・
囚われてしまった心の命ずるがままに全てを塗り替えていく。今を未来を、過去までも・・・。
その胸に宿ったただ1つの誓いにすがりながら、狂気のベルを鳴らし続ける。
あ、なのはさん。ティアナです。少し良いですか―――